石のつぶやき
石にはいろいろありまして
形もさまざま
色もさまざま
大きさもさまざま
重さもさまざまでございます
光を反射しないものや
光を反射しきらめくもの
路傍の石から
貴石や宝石などと呼ばれる石までありまして
価値のない石から価値のある石まで
たくさんの石が この世にはございます
価値があるだの 無いだのと
それは人間にとって作られた
たんなる「思い」でしかござんせん
ある人から見れば
きれいな石でも 見栄えのしない石でも
石ころには違いない
世間で言われている
正しいだの 間違いだのと
そんなものは人によりけりでございましょう
ときには漬け物を漬けていた石が
とんでもない値打ちが ついたりするように
いままでなんとなしに見ていたものも
ある日を境に
とんでもない価値がつくことも
あなたさまがいかに目利きだと豪語しても
そこいらに落ちている石ころが
他人にとって価値があるなど 見抜けはしない
それと同じことで
価値だなんだと申しても
しょせんはただの
共依存にすぎないのかもしれません
知識で語るよりも
心で語ったほうが
はるかにあなたらしいと
そうは思いませんか
誰かが決めた枠組みに
がっちりとはめ込まれるより
自分の道を行きたいものですなぁ




