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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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たった一つの

「たった一つのもの」がなんなのか、「心」としてますが、人とは限らないかな。

 わたしは、たった一つの心がほしい




 それは優しくも、愛想がよくもない


 それどころか、ときに癇癪かんしゃくをおこし


 わたしを悩ませる




 それでもわたしは、そのたった一つの心がほしい




 優しく寄り添うとき、わたしをそっと愛してくれる


 嵐の中でも、わたしを抱きしめ、その優しさで


 わたしを苦しみから守ってくれる




 だからわたしは、たった一つの心がほしい




 有象無象うぞうむぞうのものどもに言い寄られても


 わたしの心は揺らがない


 わたしの心は、あのたった一つの心のものだから




 巨万の富も


 美しい容姿も


 わたしには、なんの価値もない




 たった一つの心の前では

女流詩人の詩集を読みました。

なかなかに興味深い内容のものや、曖昧すぎて読み解けない詩も……

それは男性の詩でもあるといえばあるんですが。微妙(本来の意味で)な内面の表現があったり、おもしろいですね。

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