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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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122/200

月明かりに関する、二つの詩

 月明かりの下に立ち


 夜空を見上げて孤独を知る


 誰もそばにおらず


 夜の闇にひとり


 道には人影もなく


 街灯だけが影を落とす


 孤独な男の影を


 冷たい路面に



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



 夜空に浮かぶ銀月


 空に浮かぶ白雲を照らし出す


 低い場所を流れる雲


 風に流され足早に去って行く


 音もなく静かに


 夜は静かにするものと


 空を流れる雲が言う










 * * * * *


 夜の街を歩いてみる。

 道路を走る車もなく、静かな、澄んだ空気。

 あわただしい日常を捨てて、ひっそりとした静かな夜のように生きたいものだ。

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