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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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ある浮気者の恋歌

ある人に捧げる詩。

感情に流されて、欲望に飲まれてどこへ向かうのか。

 恋は盲目と言うけれど


 それはまったく、そのとおり


 わたしも恋の嵐に飲まれれば


 妻も子供のことも忘れ


 ただ愛人の元へと、足しげく通うのだ




 わたしはそれをよく知っている


 情欲の炎が心にともると


 わたしはそれ以外は考えられなくなるのだ


 いまやわたしは獣のように


 愛人の元へと駆け出していく




 それが罪深いことと知りながら、わたしは愛人に夢中なのだ


 それを隠すことなどできはしない


 子供も妻も、いまのわたしには


 邪魔なものとしか思えない


 それでもなお、表面上は普段と変わらぬようにと振る舞うのだ




 もしかすると、わたしはとんだ道化を演じているのかもしれない


 だがそれでも、わたしの情欲は抑えられない


 放たれた矢が、撃たれた銃弾が、元には戻らぬように


 わたしは情欲の炎に焦がされ


 愛を求める獣になる




 誰がわたしの、この想いを責められるだろう


 わたしはこの愛に夢中なのだから

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