クソゴミみたいな異世界転生チートのお話
俺はその時何がおこったのかも分からずに意識を手放した。最後に目にしたのは美しい都会の町並みと迫り来る地面だった。
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「おぉ、迷える子羊よ。あまりにも不運な最期を迎えてしまったあなたを転生させてあげましょう。」
気がついたら良く分からないことを言われていた。
「あー、宗教勧誘なら結構です。」
俺はなぜか一週間に2~3回の勢いで宗教勧誘される。そのお陰でか宗教勧誘を断る術は持っていた。
「......貴方はこれからスキルを持って異世界に転生してもらいます。このスキルを取れる数は前世の不幸ポイントで決まり、不幸なことがあればあるほどこの不幸ポイントが上がります。貴方の不幸ポイントは.......え?」
この人は粘り強いな普通の勧誘の人ならこうゆう断るのになれていそうな人ならすぐに離れて行くはずなのに。まぁいい。というかここどこだ?あたりぜんぶが真っ白いし、それにさっき俺は東京スカイツリーから落ちたんじゃなかったか?
「交通事故にあっても多くて50ポイントほど。なのになんなのこのポイントは...。」
転生させてくれるとかなんとか言ってたしまさか本物?
「あのー。すいません。」
「いや。まさかこんな数値を持つ人間がいたなんて。」
「あのー!!すいません!!」
「あっ。ごめんなさい。ちょっと考え事をしてたわ。それで、あなたのポイントは44444ポイントよ。」
「え?」
驚いた。俺はそんなに不幸だったのか。ってちがうちがうそうじゃなくて、あの人は本物の神様なのかって話だ。
「あの...あなたってまさか本物の神様ですか?」
「そうよ。」
「じゃ。じゃあ不敬な態度をとったとかで殺されたりしないですよね?」
「しないわよ。というか貴方もう死んでるもの。」
「あー。スカイツリーから落ちたからですか?」
「そうよ。まぁその不幸のお陰で転生先では楽しく生きられると思うわ。不幸ポイントは一ポイントで好きなスキルが一個獲得できるわ。と言うことであなたは44444個のスキルをてにいれることが出来ます!!」
「おー。」
「じゃあまずはステータスって言ってみて。」
『ステータス』
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空井海徒
レベル1
HP 25/0
MP 1/0
SP 50/0
攻撃 5
防御 15
魔法 1
精神 150
運 -7777777
回避率1%(3%)
スキル
宗教勧誘無効 不運回避 超回避 自然回復
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「え?なんでスキル持ってるの?」
「これはね、あんまりしられてないことだけど、みんなが才能とかって呼んでいるものは全部スキルなのよ。と言うかひどいわね。ラッキーセブンなのにマイナスじゃ意味ないわね。こんなスキルを持っていたら普通の人ならいい生活が送れたはずなのにね。」
今思い返せばひどい人生だった。一年になん十回も交通事故にあい、電車に乗ればやってもいない痴漢でつかまり、道を歩けば石に躓く。死ぬときなんてひどいってものじゃない。覚悟を決めて観光に来て、スカイツリーの頂上から町を眺めてたら、後ろから子供がぶつかってきて、それで、隣にいたコーヒーを持っていたおじさんにぶつかって、熱々のコーヒーをかけられ、それに怒ったおじさんに殴られ、ガラスに叩きつけられた。その瞬間、何故かスマホが飛んできて、よけたところに、隕石が落ちてきて、ガラスを割り、俺はまっ逆さまに落ちてしまったんだ。うん。意味わかんねぇ。なんで俺はこんなにも運がないんだろう。マイナスっておかしいだろ。
「ま、とりあえずスキルを取ってもらうわどんなスキルでも取り放題よ。スキルは不幸ポイントの多さで取れる種類が決まるんだけど、貴方は多すぎるから、全部のスキルが所得可能よ。はいこれスキルを取るようのタブレット。」
「そうか。めんどくさいな。じゃあ適当にステータスをあげる系のスキルを五個づつとって、あとはこの経験値増加と必要経験値減少を大量にとるか。」
そして俺は人差し指と中指を使って連打しまくった。五分位たったところで、見てみるとまだ一万ほどポイントが残っていた。んーそうだな。じゃあこれからまた不運なことがあっても大丈夫なように究極回避をとるか。よし。これでもうなくなったか?いや。まだ五千ほど残ってるな。じゃあもうめんどくさいから、ステータスをあげる系のスキルを同じ数ずつあげるか。端数は全部究極回避に入れよう。よしっ。全部取りきったな。
「取りきりましたー。」
「そう。じゃあ転生先でお幸せにー。」
「ありがとうございます。」
そのままおれは白い光に包まれた。
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「はっ!!」
目を覚ますと小屋の中にいた。小屋の中には何もなく、新築の匂いがした。うーん。じゃあまずはステータスでも見てみるかな。
『ステータス』
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空井海徒
レベル1
HP 9.4349056e+191/9.4349056e+191
MP 3.7739622e+190/3.7739622e+190
SP 1.8869811e+192/1.8869811e+192
以下略
あっれれー?おっかしーなー。うん。見なかったことにしよう。
じゃ、じゃあ外に出て力を試してみるかな。
外に出ると定番のスライムがいた。
とりあえず...殴ろう☆
ボカッ
ドゥグォーーン!!!!
ースライムを2962体倒しましたー
ーゴブリンを1952体倒しましたー
ーコボルトを925体倒しましたー
ーオークを265体倒しましたー
ーオーガを65体倒しましたー
ーフェンリルを1体倒しましたー
ーレベルが99999999999999999999上がりましたー
辺り一帯が更地になりました☆
いやいやいや、ないないない。
チュドーン
えーなにこの人。魔王?
そこには紫色の鎧を着た魔王みたいな人がいた。
「ふむ、なにかと思って来てみたがただの人間じゃないか。...死ね。」
その瞬間なんか変なのが飛んできた。あ、これ攻撃か。遅すぎてわかんなかった。まぁいいや倒そ。俺は魔王(仮)を殴った。
キュィーン
え、待って待って殴ったときに出る音じゃないんですけど!!!!
ー生物を全員倒しましたー
ーレベルが9999以下略上がりましたー
ー次元の特異点が発生しましたー
い、み、わ、か、ら、ん
そのまま俺はその特異点に吸い込まれた。
その後どうなったかはお察し