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転生

学校帰り、いつものT字路で菜月美ちゃんと手を振って別れる

T字路を左に曲がり今日の晩ご飯を考えたり、家にいる飼い猫の事を考えて頬が緩む

迫ってくるトラックに気付かずにのんびり家へ向かっていた

ドンッ!と背中に激痛がはしり、気付いた時には私、鈴木鞠子は死んだ




はずだった

どこか暖かく包まれているところから出てなにかにくるまれる感覚がする

うっすら目を開けてみるとぼんやりしていてよくわからないが金色で上から下に垂れ下がっている大きなものが見える

体を動かしても小さいのかうまく動かない

しゃべろうと口を動かしても出る声はアーやウーと簡単なものばかり


「う……ま……よ!げ……な………こで…」


話もうまく聞こえない


「……!リアリス…!」


今不思議とはっきり聞こえたこえはリアリスと言ったのだろうか

それにどこか聞き覚えのあるこの声は誰の声だったか


「リアリス!リアリス・ベレルフォン…!」


まさか!!


「私はクラウス。このベレルフォン家の当主として君、リアリスを歓迎するぞ」


低く、どっしりとした声でしゃべっているし、クラウスという名前からして私の憶測はあっているはず

私は2度目の転生をしてはじめと同じ家に生まれたのだろう

そして彼は私のお父様でお母様は今ベットに横たわっている金色の髪をした人のはず

この悪役令嬢として17歳までに破滅フラグがたっている人生をまた歩む可能性がある

ただ今の私には知識がある

何も知らずに破滅ルートをまっすぐ歩いていた前のリアリス・ベレルフォンではない

前世で得た知識をフル活動させて絶対に破滅ルートを避ける

願わくば夢をかなえる!!

3度目の人生は幸せを勝ち取る!!!



と、豪語したいものの今は産まれたての子供

手はグーやパーにしか動かないし足も空中蹴っている

頭もぼんやりとしていてメイドとお母様やお父様の会話は上手く聞こえない

今もゆりかごの中で泣くことしかできていない

お父様は赤髪でとがった目じりをしていてその中に優しい緑色の目をしていて、お母様は綺麗な金色の髪をして垂れた目に宝石のような綺麗な青い目をしている

2度目ではありえなかった容姿をした父と母

日本では黒髪に黒い目が普通だったし、仕方がない

自分の顔を見たい……


「あー!!」


と手を上げて足をバタバタさせる

それに気付いたお父様が大きな手で頭を撫でてくれた

なにかしゃべっているがよく分からない

だが、怒っていることはなさそうで暖かい声をしている

鏡とか欲しいけど見ても分からないか

ま、私は1度目と同じように美しいに決まってるし



いけない、いけない

私がこんなに傲慢な態度をとったから1度目は嫌われたんだ

まだ何も出来ない赤ちゃんだけど愛想を振りまくことは出来るはず

それに大きくなれば礼儀作法に勉学に覚えなければならないとこが多いが小さい時は日向ぼっこなどゆったりとした自由時間が多い

私の今後を考える絶好のチャンスだ

モタモタしてられない

できるだけたくさんの可能性を考えて破滅フラグを折っていこう

恋路でもう振り回されない

自分の夢を追いかけるんだ

神様だってその事がわかっていて私を転生させてくれたんだ

確実に着実に破滅フラグを折ってパッピーエンドを目指そう!!


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