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精神不安定な僕

作者: いまいとおる

さかのぼる事19年前、ある少年は突然てんかんと言う大発作を起こし、意識をなくして倒れた…。

若干21歳という若さで…。

その少年の名は渡辺晃と言った。

それから、その少年晃の人生は狂ってしまったのだ…。

少年が気付いたとき、救急車の中だった。 ただひたすら、救急車のけたたましいサイレンにびっくりしたのだ。 そして、また気を失った。

近くの病院に救急搬送された晃は、意識がはっきりしないが会話はしていた。 しかし、夜中の12時半頃、再び発作を起こし遠くの系列病院へ救急搬送され、長期の入院をせざるを得なかった…。

しかし、てんかん以外判断できず3ヶ月の入院で終えた。

しかし、足を負傷していたため、札幌のN病院で入院し手術になった。 傷病は左膝半月板剥離だった。

その後、厳しいリハビリの毎日、晃の精神状態はボロボロになり、病棟で半狂乱し、リストカットの毎日、N病院では手にを得ずA精神病院へ転院させられ、晃の入院生活はますます過酷なものになっていくのである…。 すでに倒れてから一年以上たち、晃は自暴自棄になっていた…。

A病院では閉鎖病棟を取り入れており、看護師や医師の鍵じゃないと外にはでれない。 その中晃は他人が怖くなっていて、看護師が見守る中、ナースステーションで折り紙をひたすら折る毎日…。誰も声をかける者はいなかった。

そんな毎日が約1ヶ月もした時 、一人の少年と一人の少女が声をかけてきた。二人は晃に興味があるらしく、せっせと話しかけてくる。しかし、晃は恐怖心で話すことができない…。 でも、二人はしつこくずっと話しかけてくる。 晃は根負けしたかのようにやっと一言二言話した。 もう、二人のペースにはまった。でも、悪い気はしなかった。その日以降は三人で仲良く話した。 晃は、楽しかった。

そんな毎日だが、最初は看護師付きで売店まで行ったりしていたが、みるみる回復し、一人で院内散歩、院外外出、外泊となり、半年間の入院生活は終わった。二人とお別れし遠く離れた実家に戻ってきたが…。

24歳のある日、再び病魔が襲い倒れたのだ…。 今度はちょっと遠くのR病院に運ばれ、五時間半の手術、輸血をしながら…。 傷病名は左肩脱臼複雑骨折だった…。 また苦しい入院生活が始まった。リハビリをしながら、夜毎日毎日泣いていた…。 そして、入院中も倒れ続けていた…。 3ヶ月入院後に病院の新法律により強制的に退院させられ、実家に戻ってきた…。 晃は死ぬ気でいた…。生きてても仕方ないと思っていた…。

薬は増え続け、病院を転々とし、ようやくN病院へたどりついた。 すでに26歳を過ぎていた! 晃は障害者となって、10年が過ぎ、苦しく悲しく悔しくひたすら悩みもがいていた…。 そんな日々が続き35歳になった時、晃は三度病魔が襲ってきそうな感じを読み取り、N病院の閉鎖病棟に入院した…。 ますます薬は増え続け、思考回路をむりやり停止し死への防御している状態だった…。 それでも過去を振り返り、晃は市と向き合い一人で闘い続けていたのだ…。 それは辛い辛い状態だ…。

でも、晃は諦めず闘い続けているのだ。 今も…。

そして、晃は少しずつ回復し、減薬に成功し、尚も減らし続けている。 晃は消して諦めないのだ! 生きてるからこその、喜びがあるからだ! もちろん、死にたくもなるが…。

晃の脳は、強烈な薬とてんかんにより、萎縮している…。 でも、生きているのだ! 考えるのだってできるのだ!

今日も閉鎖病棟のベッドから見る窓の外の空は青くすんでいる。

晃は今日も生きているのだと感じ喜んでいるのだ!

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