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捜査にいかが?
祐二は悩んでいた。
「霊が役に立つ場所ってどこだろう。」
昼を食べるために、ふと立ち寄った定食屋のテレビが昼のニュースを伝えていた。
「通り魔事件の容疑者は、依然黙秘を続けているとのことです。」
「これだ。」
霊が見えれば事件の解決につながるのではないか。祐二は同級生の弁護士を訪ねた。
「霊ねえ。すごい発明だとは思うよ。でも、証人としては役に立たないよな。とりあえず、知り合いの刑事を紹介してやるけど。」
祐二は紹介された捜査課の刑事に会うために警視庁へと向かった。出てきたのはガタイのいい中年の男だ。
「仏さんの霊が見えるのは便利かもしれねえが、証拠としては扱えないからな。法律が変わったらまた来な。」
この国では、特許申請のときと同じで、霊は存在しないことになっているのだ。




