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再会
「デカ!」
祐二は目の前に聳え立つ司に言った。立ち上がったってまだ見上げなくてはならない。
「チビ!}
といきなり言われてムッとした。そこは『見える人』だろう。15年ぶりだというのに最悪だ。
「老人の霊を見かけなかった?」
そう聞かれた。きっと、他人なら無視したに違いない。
「ポニーのほう。」
ぶっきらぼうに答えた。
「センキュー!」
外人のような綺麗な発音だ。ポニー舎のほうへ走っていく司を眺めていた。
「何してんだ?ゴーストバスターか?」
なんだか面白そうなので、祐二は歩いて後を追いかけた。