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歌い継がれる者達  作者: 人生送りバント
3/4

サルート村の勇者2

書き溜め終了


小さな村には不釣り合いな乳白色の壁と窓に嵌められたステンドグラスが輝く教会の入り口に真っ白な法衣を纏った男が待ち構えるように立っていた

175デル(cm)のローツよりやや背の低い男は優しげな微笑みを向けながら

『お告げ通りですね待ってましたよ』

ローツはいたずらを見つかった子供さながらばつが悪そうに

『アーズには敵わないな』

法衣の下から鈍く輝くチェインメイルと背中にくくりつけたスモールシールド腰に下げたメイスを見てローツはそう答えた

『そろそろ言い出す頃だと思ってね』

それじゃ神のお告げじゃ無いじゃないかと言いたくなるのを堪えながら

『一緒に村長の所へ行くぞカリスとシシーリュも一緒だ』

シシーリュは違うがカリスとアーズの二人はこの村で育った仲間だローツの無謀さも分かっていたので何時か魔物退治をやると言い出すに決まっていた

『村長は良く許可を出したね?』

アーズがふとローツに聞いた

『まだ聞いてないが多分魔物退治をやらせてくれるはずだそれを四人で揃って聴きに行くのさ』

ローツはやや強気に返した

『じゃあ早く村長の家に戻らないとね!』

笑いながら追いついたシシーリュがローツの背中を押しながら四人は村長の家へと向かって行った


程なくして四人は(どちらかというとシシーリュ以外の二人は巻き込まれただけだ)村長に魔物退治の許しを得た

今年はゴブリンの姿は殆ど見えていない冬の間に数を減らしたのだろうか群れからはぐれた様な者も見られなかった村長はこれなら差ほど危険ではないと考えローツ達四人に今年の魔物退治を頼んだのだった


家に戻りローツが山へ行く準備を進めていると心配そうに近づく母親が声をかけてきた

『ローツ、無理はしないで危ないと思ったら逃げなさい』

『大丈夫さシシーリュは精霊と話せて弓も使えるしアーズはヴァースの神官で神聖魔法も使えるカリスだって魔法学院を卒業した魔法使いだからね』

心配する母の気持ちをよそに頼もしそうに仲間を語るローツの頭をギュッと抱き

『無事に怪我しないように帰るのよ』とローツに言った


ローツはその夜早めにベッドに潜り込むとまだ見ぬ敵を相手にイメージトレーニングをしながらまどろみに見を委ねたのだった

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