表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仮面  作者: ジュリア
2/2

後編

ワイワイガヤガヤ


???「遂に待ちに待ったクリスマス会だな!・・・オイ聞いてるか?」

俺「ん?あぁ聞いてたさ。新作のPF3の話だろ?」

???「・・・いやいやいや、それ3つぐらい前の話題ですけど?」

俺「ん?そうだったっけか?」

???「はぁ〜まあいいや、最近お前おかしいし。そういえばさ菜穂居ないな。」

俺「あぁそうなんだ・・・ナンデコネェンダヨキョウガチャンスダッタノニ・・・」

???「なんかいってた?」

俺「空耳の空耳だ。」

???「まあいいや。まろばしがんばれよ。」

俺「何の話だ?」

???「何?早くもアルツハイマー!?バンドだよバンド!しっかりしろよ」

俺「なんだ〜バンドならバンドって早く言えよ」

???(いいましたけど・・・)


なんでこない?

お前最後だぜ?クリスマス会。今回は俺たちもバンドやるってのに・・・

どういう巡り会わせなんだ?意地悪しすぎだぜ神様!もう信じてやらねぇぞ

菜穂・・・なほナホ菜穂!!!今からでいい!来てくれ!頼む・・・


しかし思いは通じず、会は終了。携帯には出ない。どうしてだよ・・・


結局、会の中で言いたかったのに言えなかった傷が残り、3ヶ月もあったにもかかわらず結局言えなかった。


そして3月・・・


俺(遂に終業式・・・菜穂がきたら、せめて気持ちだけでも伝えよう・・・)


・・・

教頭「これから終業式を始めます・・・」


俺(何デダァァァァァァァァァァァーーーーなんで菜穂は来ない!?)


教頭「・・・これで終業式を終わります。」


俺「何故・・・」


藁重先生「さきほど、若山さんから連絡がありました。


「予定が早まったので、終業式には出られません。さようならみんな。」


     だそうです。」

俺「そんな勝手な!!!」

藁重先生「若山さんの都合ならば仕方ありませんね。それでは皆さん4月に会いましょう。さようなら」

全「さようなら」

俺「・・・」


???「おい海原、あの文さ・・・」

海原「だよな氷室。明らかにクラスメイトに書く文じゃないぜ。」

氷室「絶対おかしい。」

海原「あと、あいつのことだけど・・・」

氷室「あぁ。噂がホントなら相当やばいな。」

海原「・・・どうするよ?」

氷室「今は様子見だ。あいつから働きかけてくるのを待とう。」

海原「じゃあまた2週間後。」

氷室「は?二週間?やめろよ〜湿気んじゃん。」

海原「冗談だよ。正確には二週間と二日だ。」

氷室(分かってねぇ!!)


遅かった・・・全部遅かった・・・

なんでトロトロしてたんだろ?俺ってやっぱ馬鹿。

ほんと決断力がないっていうか勇気がないっていうか・・・

なさけねぇよ俺・・・

ほんと俺無力だよな・・・人一人助けられないかも・・・

俺に何か出来ることってあんのか?いや、おれは人を傷付けてしまう。

あのときも・・・




???「アハハハハハハハハ」

???「そういえばさ、お前菜穂のこと好きっぽいよね」

???「そうそう!こいつ授業中菜穂のことばっか見てんの」

???「マジかよ」

俺「は?俺じゃねぇよ!そういうお前が一番怪しいんじゃねぇの?相原?」

相原「な・・・馬鹿言うんじゃねぇ!おれなわけねぇだろ!!」

俺「そういう奴が一番怪しいと思うよ?この前だって楽しそうに話してたじゃん?」

香奈「え?相原君そうなの!?」

相原「いや、それはだなぁ・・・」

氷室「もうやめろよ。困ってるぜ。」

海原「そうそう。お前知ってんだろ?カナと相原が付き合ってんの。」

俺「え・・・」

氷室「お前知らなかったわけ!?もう常識だぜ?」

香奈「ねえ相原くん!あたしより菜穂のことが好きだってホントなの!?」

相原「いやだから、違うって」

海原「それくらいにしたら?本来もっと楽しい話し合いだろ?」


俺「・・・なんて事を・・・」




あのあと二人の仲はギクシャクし始めて、遂に別れてしまった。

俺が傷ついたのは、何より二人が付き合っていることにきづいていなかったこと。

これほど自分の鈍感さを呪った事はない。俺、サイテーだ。

あと、あのことも・・・


俺「PLLLLLLLL・・・あっ、凛?」

凛「ん?なに?」

俺「あのさ、菜穂の連絡先を教えて欲しいんだけど?」

凛「なんで?まだ菜穂の事虐める気?」

俺「は?何のことだ?」

凛「とぼけないでよ!菜穂言ってたよ!管(俺)くんが、私のこと嫌いみたいで、いつも悪口とか言ってくるの・・・ってね!」

俺「え・・・?

凛「菜穂は、自分が背が高いことが気になってて、キリンとか言われるのが嫌だったって。

  でも菜穂は明るいから、私たちを心配させないように言わないで一人で我慢してたの!だから、学校とはもう関わりたく      ないって・・・わかった?じゃあね」


ガチャ・・・


恐ろしく重い音だった。自分は取り返しのつかないことを・・・なんて奴なんだ、俺は?これじゃ悪魔じゃん?


いっそさ、このまま死んだほうがいいんじゃないの?


そう思い始めたのはつい最近。

「自殺」

世間で禁断である自殺。でも俺は特別だぜ?人のために死ぬんだから。

もうこの世に未練はないよ。十分楽しかった。

海原、氷室、菜穂・・・

俺は・・・


〜ブログ〜


最後の光


きっともう駄目だ。爆弾を落としてしまう。

落としたら、皆に迷惑かけてしまう。

土曜日の朝、俺は爆弾と共に海で心中する。

それが最善の方法だから・・・


              コメント(1)


ICE ROOM


てめぇふざけんな!

何様のつもりだ?

とにかく明日学校の裏山に来い!

てめぇが死ぬ前に話をつけたい。

逃げんな!!!!!!!!!!



俺「逃げんな・・・だと?逃げてねぇよ!てめぇらのために死んでやるって言ってんだ!とにかく話しつけてやる。」


氷室「来たか」

俺「俺が逃げているとはどういうことだ?」

氷室「お前、何か勘違いしてないか?」

俺「なにがだ?」

氷室「お前が死んで、俺たちが喜ぶと思ったか?」

俺「当たり前だろ?だってそうさ!俺は・・・」

氷室「それが勘違いなんだよ!俺はお前が死んだら悲しい。すごくすごくな!昔から友達だった奴が突然死んで、喜ぶ奴なんていない!」

俺「でも俺は・・・」

氷室「言い訳なんて聞きたくない!お前は逃げてる。目の前の現実から目をそむけてるだけなんだよ!」

俺「黙って聞いてれば、言いたいこと言いやがってぇ!俺は間違ってない!これでも喰らえ!」


殴りかかる俺。氷室は・・・


逃げない?


バキィ・・・・・・・ドサ・・・


俺「なんで避けなかった!お前なら・・・」

・・・泣いてる?

氷室「何でなんだろうな?前から薄々気づいてたのに、お前はこうなった。暴力なんて振るう奴じゃなかった。俺のせいなのか?」

俺「違う・・・俺が勝手に変わった。お前のせいじゃないよ・・・さっきはついカッとなった。ごめん。でも俺は・・・」

???「まだ言うのか?」

俺「海原・・・?」

海原「いい加減にしろよ。お前さ、今まで自分ひとりで生きてきたか?」

俺「そんな訳・・・」

海原「だよなぁ?他人に迷惑もかけたわなぁ?じゃあ、恩返ししたりそれを償ったらどうだ?」

俺「だから俺は・・・」

海原「お前はこういうときだけ馬鹿だ。それは償いにならない。恩返しですらない。」

俺「じゃあ、どうすれば!?」

海原「生きろ。生きて償う、恩を返す。そして、自分の生きがいでもゆっくり見つけろ。」

俺「・・・」

海原「死んだらそこで終わり。物語を付け足すことはもう出来ない。逃げないで、意地で生きる。

   そうすればいずれ見えるだろうな、自分の進むべき道が。」

俺「でも、お前らと俺じゃ・・・」

海原「劣ってる。なんて言うなよ!俺は、少しばかり利巧かもしれないが、お前には俺に出来ないことがいくつもある。」

俺「・・・」

海原「それでいいんじゃないのか?人より優れた部分がある。それだけで支えになると思うぜ。」

俺「ありがとな」

海原「よせよぉ〜親友のためだろぉ〜たまには俺のことも助けろよ?歌とか歌えないからな。今度の出し物どうすんだ?」

俺「じゃあ踊れば?」

海原「ばかじゃねぇの?」


アハハハハハハハ・・・・・


透明な糸。それはいつも自分を支えてくれる。でも、普段は見えない。それが見えた時、自分が如何に恵まれているか知るだろう。


〜ブログ〜


冗談だよぉ〜ん


はい!そこの真に受けて心配してる諸君!馬鹿だねぇ〜俺はまだ死ぬ気はないんで。まだまだ迷惑かけ続けるんでヨロシク!

あと、俺に出来ることがあれば何でも言えよ!すぐすっ飛んでくからな!


                      コメント(1)


ケッペルズ君


ここにも患者が居ましたか・・・

でも俺が出る幕はなさそうですね

友達を大切に!


海原「まったく、失恋ぐらいで死ぬなよ〜俺なんかな・・・」

俺「何だよ?」

海原「いや、気にすんな。何でもねぇ」

・・・なんかあるな

氷室(おいおい・・・今度は何だよ?)

すごく眠いです、ジュリアです。

相変わらずの駄文ですがいかがでしたでしょう?


これからもヨロシクオネガイシマス(礼

ジュリアでした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ