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序章-死後の世界で-
すぐ隣から声がする
私を呼ぶ者の声がする
私はそれに応えない
それは既に受け取り捨てた物
空っぽの私はすぐに新しい器を探す
それはいつでもそこにあり
私のことを受け入れるために待っている
人は死ぬ
死んだときまで抱えていた願い
それが無駄だったと悟ったとき人だった者は何を思うだろう
悲しむのか、絶望するのか
それはどちらも違う
多くのモノを見てきて私は悟った
人間はあまりにも愚かだ
死んでもなお、その願いに依存する
無駄だと分かっていても固執する
それは強い、強い、麻薬にかかっているかのように