第五話 夕食
現在の時刻を確認するために時計を覗き込んだ。
「もう、6時過ぎか」
7時には夕食とゆう話だから、まだ1時間くらいは余っていた。
特にすることのない俺は、時間まで軽く仮眠をとることにする。
「……ぇ、ねぇ聖摩、夕食だって、起きてよ、聖摩ったら」
身体が、大きく揺さ振られ目を開く俺。
俺の目の前には朱音の顔が見えていた。
……?
どうやら、完全に熟睡していたらしいな。
夕食のメニューを見ると、とても豪勢な感じだった。
ご飯に、魚に、そして、あの肉!
早く食べたい俺だったが、まだ、全員揃っていない。
「ったく、琢也の奴どこにいるんだ?せっかくの飯が冷めてしまうよ」
「そんなに怒らないで、琢也ならお風呂に入ってくるって言っていたから、先に私達で頂いてましょう」
「それもそうだな」
俺が返答すると3人は夕食にありついた。
「ふぅ、食った、食ったぁ」
最高の夕食に誰もが満足していたが、まだ、一つだけ全く手が付いていない分があった。
「あいつ、いつまで風呂に入ってるんだ?」
「風呂で寝ているんじゃねぇの?」
啓が冗談半分で言った。
「俺も、そろそろ風呂に入りたいしなぁ、ついでに起こしてくるか」
なんて言いながら、風呂場へと向かった。