クラウディアの選択
どうしたいかと問われ、胸の奥が痛んだ。
自分のやりたいように…と思いつつも流されるままにここまで来てしまった感覚だった。
両親や兄たちが背負ってくれているもの。
フィンはもちろん、セレナにアレクが与えてくれた温かさ。
それらを思えば思うほど、「私はどうしたい?私に何ができる?」と考えると、そこで思考が止まってしまう。
…ふと、胸の奥底に沈んでいた前世の記憶が、泡のように浮かび上がってきた。
――理不尽に黙って耐えることは、それを受け入れたことになる。
何も言わず、ただ目を伏せた日。
「傷つきたくないから」と逃げたあの日。
そうして、結果どうなった?
無様で愚かで後悔に満ちた最期。
「……私は、逃げたくない」
気づけば、口が動いていた。
「無抵抗でいることは、受け入れることと同じ。
なら私は――理不尽に、黙って従いたくはない」
言葉が震える。でも、内側から熱が湧き上がる。
「名誉のために、誇りのために。
そして……私を信じてくれる人たちのためにも。」
少しだけ、喉の奥が詰まる。
怖くないわけじゃない。
でも、もう逃げたくない。
「…私は戦います。」
静かに、けれど揺るぎなく彼女は言う。




