遺跡?
ギルドの朝は早い。冒険者たちの活気に包まれたホールに、クラウディアとフィンの姿があった。
「おーい! クラウディアさん! フィンさん!!」
元気な声が響く。振り向くと、アレクとセレナが駆け寄ってくる。
「随分早いわね」とクラウディアは微笑む。
「だって、わくわくしちゃって!今日から本格的に冒険者だもん!」とアレクは弾む声で言い、セレナも「うん、なんか昨日のことが夢みたいで」と頷いた。
フィンはふと、掲示板に貼られた新しい紙に目を留めた。
「お嬢様、こちら。遺跡の調査依頼が出ています」
彼の声にクラウディアも近づき、紙を読む。
ーーーー
【依頼内容】
王都南方の〈沈黙の遺跡〉にて、最近モンスターの目撃が相次いでいる。遺跡の内部調査と安全確認をお願いしたい。
※遺跡内は古代魔術の影響が残っているため、魔法適性の高い者の参加を推奨。
報酬:金貨60枚+遺跡内で見つけたアイテムの一部持ち帰り可
ーーーー
「遺跡かぁ……なんか、ロマンあるよね!」とアレクが身を乗り出す。
「古代魔術、か。興味深いわ」とクラウディアも小さく呟く。
「行こうよ行こうよ!一緒に行けたら絶対楽しいって!」とセレナも乗り気になる。
「では、ギルドに参加申請を出してきます」とフィンが動き出すと、アレクとセレナは顔を見合わせ、声を揃えて「やったー!」と喜んだ。
こうして、クラウディアたちは初めての“チーム”として、〈沈黙の遺跡〉へと向かうことになる――




