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『夫のことが好きなのに.✿.*』  作者: 設楽理沙


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32 ◇心揺さぶられ……

32 ◇心揺さぶられ……


話の流れを聞いてひまりは思った。


相手に別れを告げた日から夫が本気でずっと石田のことを切ろうと

していたとしたら、相手を発狂させないために……自分や私の

身の上に危険が及ばないようにするために注意を払うような

生活をし、その上夫は私への地道なアプローチも厭わず続けていた

のだから、かなりこの半年余り無理をしていたのではなかろうか。


石田には執着され、私には袖にされ続け、一体夫はどんな気持ちで

この半年間を過ごしたのだろうか。


その思いが脳裏を駆け巡ると体中から万感の想いが溢れ出すのだった。


      ************


また、石田の気持ちを考えると複雑な想いに囚われた。


受け入れてくれないからといって好きな男性(ひと)

傷付けるって、普通では考えられないことだから……彼女は

どこか狂っているのかもしれない。


何が正解で何が不正解なのか……ひまりは正直決められなかった。


だけど、ひとつだけ分かったことがある。


夫が傷つけられて苦しんでいると聞き、とても胸が苦しくなったこと。

死なないでほしいと切に願っていること。


ここにきて、心に衝撃を与えられ揺さぶられ、ひまりの中で何かが

大きく変わろうとしていた。




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