アンノウン
「何をした?」
『まだ息があるのか、伊達にアンノウンと自分の身体を融合させてないな』
「あれは、焔紅ではなかった」
『言ったろ。俺は爺ちゃんを越えたってな。あれは俺が見いだした、一体多数を想定した奥義、名は阿修羅。爺ちゃんのは一対一を想定してたから十連激だったが、俺は六倍、六十連激をストラーフで可能にした』
「そんな馬鹿な……くっ」
◼️立ち上がろうとする気配を感じ、父を含めた全員をストラーフで一瞬で拘束した。
『終わりだっていったろ。くそ親父、お前らは裁きを受けるのさ』
「笑わせるな、この実験体が」
『その実験体に負けたんだよ』
◾一瞬感覚でこの場を離れなくてはならない。ストラーフでそう感じとったリヤンはアインとツヴァイに撤退行動を取らせた。拘束はそのままにして退くと、次の瞬間天から丸い球体な飛来してきた。
◾黒と白のマダラ模様のそれはストラーフを感じ取れた。
『なんだあれは?』
「終わりだ!実験体、今こそその正体を見せよ!!」
◾その声は数メートル離れたリヤン達に届く大声だった。
『まだ何かするきなのかクソ親父が……』
◾球体にヒビが入って中から飛び出す様に何かが飛び出してきた。
『なんだあれ?』
◾おおよそ見た事のない、犬?猫?虎?の原型をしたモノが目の前に現れた。一つ違うのは禍々しいストラーフを纏っている点だ。
「リヤン様あれは?」
『わからん。なんだあれは』
◾その足元で父親が命令するも、命令には従わずリヤン達の目の前でそのモノに喰われてしまう。すると体が脈うち二足歩行の何かになった。
「一体何が……」
『なるほど、コミックであったな喰ったらその者の性質を取り込めるってやつが』
「まさかあれがそれだと?」
『だろうな、ああいうヤツには餌を与えないのがセオリー、アイン、ツヴァイは捕縛した奴らを回収しろ。俺がやる』
【了解】
『さて、クソ親父の最後の切り札はどんな物かな、まさにアンノウンだな』
◾先ずは一番速い二刀流の閃光で様子見をする。相手は身体を変形させ、二刀の刀を生成して防御した。すかさず、攻撃の手を緩めず攻める、リヤンが有利に見えた。
◾しかし次に地面に膝をついていたのはリヤンだった。
『一体何が……』
◾わからない推していた自分がいつの間にか防戦一方になり、今こうして膝をついている事実が……
『クソ親父……死んでも手間かけやがって、どういう理屈だ。想像から赤子の段階でアンノウンを合成して球体、つまり卵を作った。それが孵化して四足のアンノウンが生まれ、クソ親父を喰って二足歩行になった。それはわかる。でも俺がおされてるのは……一体……』
◾考えた普段ない頭をフルに回転させ思考を止めなかった。すると一つ思い当たる節があった。
『まさか……俺が恐れているのか?それが原因なのだとしたら……過度の体力消費も頷ける。だが、それを認めたらこいつに勝てるヤツはいない……クソ親父が厄介なのおき見上げにしやがって……姉貴に連絡したいが、携帯は母さんが持っていったし、直接ブレインに繋がる端末を持ってるのは俺だけ……まさか、万事休すか?笑えねぇーな。再生力は今ので把握した。まだまだ俺が倒したヤツより低い、でもこれが発展途上だとするなら、下手な攻撃は命取りになる。確実に殺すには、やっぱ阿修羅か……一種の賭けだな、アイン撤退はどうだ?』
[はい、完了しています]
『これから賭けにでる』
[賭けですか?]
『こいつは恐らく俺でも勝てるか怪しいアンノウンだ』
[リヤン様がですか?]
『あぁだから阿修羅で一気に叩く、でも俺はクソ親父に一回阿修羅を使ってる。次に使えば俺は動けなくなるだろう。それ程ストラーフの消費する奥義なんだ』
[それ程の反動が奥義にあるんですね]
『だから阿修羅で止めをさせなかったら、俺の身体の回収を頼む、そうじゃないと日本がいや世界がこのアンノウンの手で殺される』
[了解しました。命に変えてもお守りします]
『頼んだ。二刀流奥義……阿修羅!!』




