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昭和・教員「勤務実態」記録 こんなに無茶だったんだ? わが叔父の手記より(増補版)

作者: 舜風人

わたしの叔父は昭和時代に公立学校の教員をしていました


中学校と


高校にそれぞれ務めましたが




そのころの教員生活とは


どんなだったのでしょうか?




その一端を叔父が残した日記から振り返ってみたいと思います




なお私が、引用するにあたり、適宜、


表現を修正している場合があることを


おことわりしておきます




まず初めに毎日の日課ですが


朝は登校指導というのがあって


7時前に出勤です


通学路や学校周辺で生徒の登校指導・服装検査をするのです




これってもちろん時間外勤務なのですが


手当などはでません


そして学校に戻り、


授業開始

持ち分の授業もいっぱいあります。

教材準備から授業進行腹案から

もちろん授業準備は前日までに自宅でしておくことになります


学校では、書類整理や校務や保護者応対や会議や打ち合わせ等でできませんから、


授業だけでもこれをよりよくやろうとしたら


教材研究や教材準備も大変ですよ


ハッキリ言って教員は授業だけでも、

手一杯なのです。

授業準備。授業進行、そしてあと整理、テストづくり

テスト採点

宿題づくり。宿題採点とやりだしたらキリがありません


そもそも授業の持ちコマ数が多すぎるのです


教科担任制でない小学校では


体育も理科も担任がすべてやるという実態がありますね


全授業を担任がするって空き時間はゼロですよ





また教員は自由な昼休みもありません


生徒と一緒に給食指導があるからです

配膳指導?たべ方の指導?箸も持ち方?

そこまで学校で指導するのです

それって学校教育の範囲内でしょうか???


いちいち給食指導もしますし


気もやすまりませんよね


自由に気ままに食べれないのですから。


アメリカでは給食はカフェテリアで生徒がが自由に食べる方式ですよ



労働基準法では自由な休憩を45分あたえたれなければならないことになってるのですが


無視ですね




勤務中に休憩時間はゼロです

授業の間の生徒休み時間

生徒の放課後清掃指導清掃当番

そういうものの教員が管理見守りですからね


清掃指導って学校教育の範囲内?でしょうか?

アメリカでは学校の清掃は業者がしてますけどね。


昼休みも教員は休めないですからね




そして放課後


そうです


毎日部活指導が待っています


部活によって差はありますが


6時までは活動してそこに教師も立ち会うのです


何か事故でもあったら教師の責任ですからね


その間明日の授業の準備もできませんよね。




部活によっては


朝練ももあります


朝7時から練習です


これも教員が立ち会います


事故でもあったら責任になりますからね




部活終了後


やっと、今日の授業の整理や明日の準備です


つまり残業は常態化です


毎日、9時まで残業なんて当たりまえです


残業手当?そんなものありません


いくら残業しても


特別手当で3パーセント加算だけです




9時までで、まだやり残した分は家に帰ってすることになります


そして次の日は7時早朝出勤です


部活についていえば


休日には他校と練習試合があるので休日出勤で引率です


手当も振り返え休暇もありません



それから、、、、、


教員ほど会議好きもありませんね


何かというと職員会議です


放課後には


生徒指導会議


進路会議


進級会議


個別生徒会議


PTA会議


定例会議などが目白押しです




紛糾すると。時として校長をつるし上げて午後10時過ぎまでおよぶこともありますね


昭和ですから会議室は煙草の煙が充満です。




年次有給休暇もほとんどとれませんし


休暇は消化しないといけないので


それは夏休みに「まとめ取り」させられるのです


まあ夏休みといっても


そういうまとめ取り以外の日は


部活指導‣他校との練習はありますしほぼ毎日出勤ですけどね


夏休みといっても、溜まった書類整理や生徒の文書作成やありますからね

教材研究・授業案作り

PTA 協賛活動もあります

プール管理もあります、、水の管理から塩素注入などなど毎日大変です

生徒のプール利用の監視のしごともあります

学校整備

押し付け研修や

県への書類づくり

修学旅行の事前出張・下見

各種研修・出張

各種会議・出張

地域の活動参加もあります




さて、

毎日の仕事でも


生徒が問題を起こせば


夜でも現場に行きますし


家庭指導も夜でもいきますし


これらも手当などでませんし


振替休日もありません




更に学校行事も目白押しです




一番の負担は修学旅行でしょうね

計画。交渉。うちあわせ、運営。実施と

事故のないように細密に旅行案を作るんですよ、。

今まで書いてきた繁忙の中で、やるんですよ。


大きな負担でしかありません




さらに、、大きな行事では

体育祭

文化祭もあります

これの企画立案も大変です

これだって教員が繁忙の合間を縫って計画実施するんですよ

もう大変ですよ。




入学式

観劇会

終業式

講演会

卒業式

プール開き

交流会

いくらでも行事は目白押しです


準備・練習・実施と大変です






早朝から深夜まで

教員は毎日時間外労働の連続です




でも特別手当3パーセントだけです




これじゃあ


正に過労死ラインですよね?

実際過労死も報告されています



でも


これが昭和の教員の勤務実態ですよ




其の後改善されたんでしょうか?


それどころかもっとひどくなってる


過労死がふえてるというはなしも聞きますね




昨今


教員のなり手が減ってるそうですが


まあ


これじゃあブラックすぎて


教員にはなりたくないですよね


ああ

それから

保護者は自分の子しか考えませんから

それこそ無茶ないろんな

要求を担任に出してきます

うちの子はこういう体質だから特別に配慮してれくれとか

デモそれがすごい面倒だったら

他に29人のクラスの子はどうするんですか?

ほっとくわけにもいきませんよね?

30人のそれぞれ個性も性質も違う子を

ひとりの教員がクラス担当するんですよ

無理でしょ??

30人の保護者の違った要求に

たったひとりの教員が対応できますか??


正に対応なんて不可能なんですよ

教員はスーパーマンじゃあありません

クラス担任に悩んで精神を病んだ教員多いのです

保護者の過剰な要求の板挟みになり悩んで

教員は病気休職も多いです


これが昭和の教員のブラック勤務の実態です(でした)


今はどうでしょうか?

変わったのですか?

それとも

もとひどくなったのでしょうか?

2023年の3月のヤフーニュースには

「教員「精神疾患で休職」過去最多」と出ていますよ。


今ではますます子供も多様化していろんな子供がいます。

問題を抱えた子供も多いです

そうした多様化の30人の子供を

たった一人の担任がクラス運営するって

至難の業ではないでしょうか?




そもそも学校とは教育の場ですよね?

その基本は授業ですよね?

だが現実の学校は授業以外のことを

余りにも多く抱え込みすぎている


今時、、修学旅行なんて各家庭で旅行ゆけば

それでいい

じゃないでしょうか?

わざわざ学校が過大な苦労して旅行を実施なんてやめればいいでしょう。


部活だってアメリカでは学校で行っていませんよ

アメリカの教員は基本・授業だけ受け持ちですよ

部活?修学旅行?

そんなもんありませんよ。

生徒指導だってスクールカウンセラーがいてその人が行ってるんですよ。



部活するなら、地域のクラブでしょう。

学校がクラブまで引き受けて教員の負担を過剰にする

ただでさえ過労の教員がやるって

それってどうでしょう?


学校のスリム化?

というかぜい肉を竿ぎ落して


学校とは

「授業の場」なんだという基本に帰るべきでしょう


登下校指導?

服装指導?

給食指導?


「奨学金の窓口業務やPTA会費の徴収など、教員がやらなくてもいい業務がまだ山ほどある」


給食費の集金


PTA会費集金


そんなことまでも教員がしていますね


本来の教育以外の雑用が多すぎるんですよ


そんなもの学校教育じゃあないでしょ?
































































































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― 新着の感想 ―
[良い点] 本当に先生は大変です。 それでもかつては、保護者より先生の方が高学歴ということもあり尊敬されてましたが、いまではそんなことありませんし。 残業代全額払わなければいけない法律にしないと、国や…
[気になる点] 未成年、こどもを育て、ひとにする責務を放棄したってことがまるわかりですね。餓鬼をひとにすることをなおざりにし、商売とみていることがまるわかり。教育が経済活動になってますね。教育の原義を…
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