期待と違和感
だんだんと視界が明るくなっていくような感覚。
誰かの声が聞こえる。
誰だ?よく聞く低めの知っている声がする。
何を言っているのだろう。
「お…ろ、…きろ、起きろ!」
「うう眩しい」
「おい、起きろ緊急事態だ」
緊急事態にしてはなんかやけににやけている声がする。
どうせ嘘だろうともう一度寝始めると叩かれた。
「もう、すぐ手が出る〜!良くないよそれ」
「お前が起きないからだろ」
「なんだよー気分よく寝てたのに」
「自分の姿見ろ」
「えー……は?」
セットアップであろうチェックのケープとスカートと帽子にワイシャツ、視界の端には白髪の髪の束が2つ…なんだ?俺髪は黒だったはずだし結べるほど長くないが…ヅラか?引っ張ってみると地肌が引っ張られてめっちゃ痛かった。
「は!?生えてる!!」
「お前TRPGのプレイヤー情報なんて書いた?」
「えっ」
思い返してみると、
急遽女の子にしなきゃ行けなくなった俺は、アイコン等作る時間が無く元々指定していた白髪と紫目。
職業探偵の指定した服装になっていた。
スカートってめっちゃスースーするな。
うん?これもしかして俺女の子になってる…。
「ど、え??」
あったはずの物がなく、なかったはずのものが増えている……。
「整理出来た???」
「出来るわけないだろ!?!?」
「だよね〜www」
くっっそ、こいつ面白がってやがる。
役にはなると言ったが本当になるのは話が違う。
というかなんで女の子に?
ていうか全員いつもと違うな。
「これ俺たち、TRPGに入ってるってこと?」
「かな〜とは思ってるよ」
「扉の外って誰か見た?」
「俺が全員起こしたけど誰も開けてないぞ」
「開けたら何が起きるかわかんないしなお前も起きたことだし開けてみるか」
そういうと、有馬が扉の方に歩き出した。
有馬に続き2人も扉に向かう。
急いでカバンの中身を確認し、スマホをしまう。
ここから何が起こるのだろう。
一体いつ姿が戻るのだろう。
初めてやるゲームをプレイするような高揚感。
何もしなければ始まらない。
スカートをたなびかせて、俺も扉の前に進んだ。
ドアの開く音がした。
鈴鹿
出身 日本 職業怪盗
髪の色 赤 瞳の色 赤
肌の色 肌色
年齢 20歳 性別 身長178
STR13 CON13 POW10 DEX11
APP14 SIZ13 INT11 EDU13
SAN50 IDE55 HP13 MP10
幸運50 知識65
DB +1D4
技能名
回避62 投擲65 拳銃60
応急手当40 鍵開け51 隠れる70
跳躍55 変装51 言いくるめ55
所持品
スマホ、拳銃、投げナイフ、変装用具、ペットボトルのお茶、チョコレート
財布残高
3000円