体育祭の借り物が終わっとる(笑)
一 えんぴつ
「何でやねん!」
思わず私は叫んだ。いや、高校生でえんぴつ使ってる人いる? そもそも体育祭でに持ってきたとしてもシャーペンだし。その時、美術部の男子がキラキラ笑顔を見せて差し出してきた。
「困ってるようだね。どうぞ」
そのえんぴつは綺麗に尖っていて、彼の画力の高さを語ってるみたいで。ちょっと羨ましかった。
二 缶コーヒー
「そんなん持ってるやついないだろ!」
うちの叫び声が響く。缶コーヒー持ってるのってどこぞのおっさんだよ。体育祭にそんな奴いるか。ふざけてんのか。
「おい〜結衣、缶コーヒーならあるぞ!」
あ、うちのお父さんだ。って恥ずかしいんだけど。でも一位になりたいし借りるしか無いよな。ちっ。
三 ランドセル
「……え」
何度も何度も読み直した。俺のくじ運無くね?ランドセルなんて小学生じゃあるまいし。辺りを見回すとニコニコ笑顔で弟がランドセルを背負ってちょこちょこと駆け寄ってきた。
「お兄ちゃん、どうぞ」
そうだ、弟が学校帰りに体育祭に寄ってくれたんだ。やっぱ可愛いな。応援しに来てくれた弟のためにも頑張るぞ!
四 ひまわり
「どっから取ってくれば良いんだ?」
ひまわりってここの花壇に生えてたっけ?生えてたとしても取ってくるのは難しいよな。僕が頭を悩ませていると、学校一の美少女が声をかけてきた。この人は、向日葵さんだ。
「私でもありなんじゃないかな?」
ふふっと笑う向日葵さんの笑顔にクラっと来た。そのまま二人でゴールに駆ける。最高な体育祭だ。
五 おふだ
「えーっと……ここ幽霊退治でもするの?」
紙を見た瞬間わたしはツッコんでしまった。おふだだよ、おふだ。オロオロとしていると一人の男の子がお守り兼お札を渡してくれた。そのままゴールして男の子に返そうとしたら、
「そのお札持ってるといいことあるぜ?」
とか言って強引にもらった。嬉しいんやら何やら。
六 ポーカーフェイス
「……──」
これ見て思いついたはあの無愛想野郎。うわっ最悪。あたしの体育祭詰んだな。あんな奴に話しかけるの怖いし。じゃあゴールしなくていいかって思ったのに。
「ゴールしたいんだろ?」
なんてさり気なく一緒にゴールしてくれた。無愛想野郎の意外な一面が見れてちょっと好感度上がったかも。
七 好きな人
「お願いします!」
もうこうなったらやけくそだ。勇気を出して幼馴染の美香に頼んだ。
「へえ〜いいよ?」
いたずら気味に美香は笑った。結果、その後付き合うことになった。マジで⁉
なろラジのキーワード全部入れたかったのですが、無理がありすぎでした。
一つ一つを短くしたので、味気ないとは思うのですが……お読み頂きありがとうございました。
これでなろラジ作品は最後かな……。
もう一つ頑張って書いてますが間に合うかな……(;´Д`)