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地球防衛4局目最終戦

作者: はやまなつお


アナウンサー

「臨時ニュースです。ロシア、中国の国境に怪獣が出現しました。

両国の軍隊が攻撃しようとすると、怪獣は強力な電波を周囲100キロに発して

電子機器を使用不能にしました。


現在、長距離ミサイルの準備をしていますが

効果は疑問視されています。


怪獣の組成はプルトニウムであり、怪獣自体が爆弾で、強力な放射能を発しています。

プルトドンと命名されました」



自宅でネットニュースを見ていると。



「アッサラーム、ひさしブリザードプリンセス!」

テーブルの向こうに透明な気配。


私「ええっと・・・ひさし・・・ブリタニア帝国!」


「コードギアスの敵国!」


私「そう。ソウだよね?」


ソウ「モチのロン。創造主のソウちゃんだ!」


私「君は明らかに敵をひいきしてるし。信用がちょっと」


ソウ「今回が最後の挑戦、これでダメなら敵は引くから!」


私「どうせ断れないんでしょうね。

 今回は危険物、放射性物質を放置するって手口。もう仕掛けてきてる」


ソウ「今回は10対10バトル、重複は無し、長距離攻撃タイプはダメ、

今まで使った怪獣は使えない、お互い相手の怪獣を見ずにセットする。

公平なルール。まずこの場でイメージを」


私「舞台は地球上?」

ソウ「そう」


私「・・・・・わかった。

 えーと・・・おそらくこうだから・・・セットOK」


ソウ「では」

姿の見えない、透明なソウの指がこちらの眉に触れる。

これで神の視力が得られる。


幽体離脱状態で地球の衛星軌道上へ。

地球全体が把握できる。



2 戦闘開始


挑戦者の宇宙人サイド側。


A「今回は大丈夫だろうな」


B「4回目だ。今度負けたら信用を失う。宇宙傭兵として致命的。

地球人に先に怪獣をセットさせる。


こちらはそれを見て高知能ロボットが瞬時に判断、有利な怪獣をセットする。

これで100%勝てる」



地球上に10体の、こちらの怪獣が出現。


出現位置は、敵のプルトドンを囲むように10体全部。


10体の攻撃。

プルトドンは熱線などエネルギーを吸収して巨大化するだけ。


ならば格闘戦。物理攻撃で切り刻んで、核を破壊。プルトドン崩壊。


これで味方10、敵9。



敵の9体がこの場所に集まってくる。こちらも前進。


1対1バトルが9戦開始。



宇宙人A「よし!いける!」


最初の決着。宇宙人サイドの怪獣が敗北。


A「ムムッ?まあ1度ぐらいはこういう事もあるか・・・」


2戦、3戦目も地球側怪獣が勝利。


A「これはどうなってるんだ?

 こちらに有利なマッチメイク(対戦)を組んでるのに!」


4、5戦も同じ。


勝利した怪獣は味方の援護に。

6、7、8戦目もこちらが勝つ。


戦わずに動きの止まっていたこちらの怪獣1体が姿を変える。

正体は蜃気楼怪獣ミラジュラス。


10対全部の姿を変えていた。


地底怪獣シャチホコーンに対して敵は地底怪獣グローンをぶつけた。


シャチホコーンを捕食するのがグローンなので。

しかし、実はシャチホコーンではなく、ゴモラス。


同様に

海藻怪獣ザブーンに対して敵はタコザウラスを用意。

実はザブーンではなく火炎怪獣ファイドン。


火炎怪獣ダボイラーに対して敵は溶解泡怪獣ジャボンをセット、

実際はダボイラーではなくて、ゼットザウルス。


他も同様。こちらの幻影に対して敵が勝てる相手をセットする。

それに対して勝てる相手、もしくは持久戦に持ち込める相手を実際にはセットした。


最初の1戦、プルトドンに対しては、

大勢の攻撃で誰の攻撃か、わからなくしていた。


10体目の敵怪獣がこちらの大勢の攻撃で撃破された。

パーフェクトゲームで勝利。10-0!



宇宙人A「うううッ!こうなったら宇宙船の武器で直接地球人を!」


宇宙人B「ダメです。それをやってルール違反で破壊されました。

ですからここはこういう手を」



10体の敵怪獣の魂が地底から出現、1箇所に集まる。物質化。

巨大な合成怪獣キングバトラーが登場!


キングバトラーは、翼と後ろ足で跳躍、こちらの1体に接近、

10対全部の力を使って、拘束、格闘技、光線技の集中攻撃でアウトにして消滅させる。


2,3,4,5体と連係しても歯が立たず味方が倒されていく。



私「こちらも特別追加ルールを!生き残りの5体を墓地に送り、

新たな怪獣を1体召喚!」


味方の5体が消えて、銀色の人型怪獣が出現。

ウインダムとキングジャガーを合わせたような造形。


私「ロボット怪獣シルバージャガー!感覚同調!」


私自身の意識をシルバージャガーの電子頭脳と合わせて操作。


背中の2つのジェットエンジンで飛ぶ。

キングバトラーの熱線、冷凍光線、電撃を左手の盾で反射、

敵の巨体のあちこちに浮かび上がった顔にぶつける。


敵の巨大な腕を避けて接近、シルバージャガーは右手から発した光の槍で敵の核を破壊。

合体怪獣キングバトラーの能力を奪っていく。


飛び回っては接近を繰り返して、体のあちこちにある8つの核を破壊していく。


10個目、最後の核を攻撃しようとすると。

キングバトラーは流体状に変化、シルバージャガーにしがみつく。


これはプルトドンの能力。白く光って自爆攻撃。

同時に最後の核を砕く。爆発。その光の後にシルバージャガーの無事な姿。




私「これでこちらの勝利、ですよね?ソウ!」

ソウ「オフコースもちろん!」



宇宙人A「クククッ!B!何か手は無いかっ!これでは私のメンツが丸つぶれだ!」

B「こうなれば最後の手段!時空消滅爆弾でこの太陽系自体を吹き飛ばす!」


ソウが出現。

「明らかにルール違反。あなた方、悪のエネルギー生命体は許可された「破壊」だけに

力を使うことを許されているのに。暗黒磁場で100万年ほど封じて反省してもらいましょう!」


巨大宇宙円盤がブラックホールに飲まれて消える。



幽体離脱を解除。元の自宅の居間に。

私「ふう・・・やっと終わった」


ソウ「お疲れサマーズ、今回地球を狙っていた地上げ屋チームは永久牢獄行きになりました。

これで私も任務完了ってことで」


私「君は警察官だったのか?」


ソウ「兼ねてるって感じで。

地球人は宇宙には出せない未成熟精神ですから要観察対象、

悪と判断されれば抹殺もありえる、って状態。ではこれで。

シーユーアゲイン!」


ソウの気配は無くなっていた。


そういえば危険物質怪獣プルトドンが爆発したことで、

地球にどんな影響が出るのか、聞けなかったが・・・。


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