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声を掛けたが無視をして歩いていこうとする。
追いかけて無視出来ないように目の前に立ってもう一度改めて言う
「佑厘佳、俺だよ?平野星覚えてない?」
「誰ですか?覚えてませんし、貴方のような自己主張激しい人と知人だと思われたくないので近寄らないでください」
それだけ言うとその女の子はスタスタと去っていった
「アハハハハ、お前すげー嫌われようだな!ほんとに知り合いなのか?」
「絶対佑厘佳だよ。間違えるわけが無い。あんなこと言う子じゃなかったんだけどな」
俺は9年思い続けて来たんだ。その顔を忘れたことがないから高校生になって成長してたとしても見ればわかる。
そうすると中学で何かあったのか?3年間で何が…
「彼氏いるからお前には興味ないよってことかもな」
純の一言で俺は絶望した。まさか、彼氏いるのか?いたとしたらそいつ顔だけで好きになってるんじゃねぇか?俺の方が昔から知ってるし内面をよく見てる、と思う!
「おいそんな事言うなよ。いや、でもあんだけ可愛ければ彼氏いて当然かもな…」
色々な感情や思いが溢れてくるが、今は彼氏のいる、いないはどうでもいい。とりあえず仲良く話せるくらいに仲を戻したい。
「よし決めた、佑厘佳のクラスに乗り込むぞ」
「いいの?星、それでもっと嫌われても知らないよ?」
「俺にとっては感動の再会であんなことを言われたんだ。もう何も怖くないよ。」
「確かにな。俺も面白そうだからついてくぞ!」