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「……きついなぁ」

作者: 永遠の14歳

衝動的に書いたのですごく短いです。

「……きついなぁ」

「何が?」


 つい洩れた言葉の意味を小学校からの幼馴染みの西宮が問う。

 俺はそれらしい言葉を返した。


「期末試験のこと」

「あ~、なるほど」


 学生にとって来る期末試験はきついの一言に尽きる。

 一片の疑問も挟めないもっともな理由だ。


「でも木南、前の順位一桁だったじゃん」


 西宮を挟んだ向かいの西宮の彼氏の日野の言葉に、ギリギリな、と返す。


「えー、そんなこと言っといて一学期からずっと一桁のクセにぃ~」

「そうそう。さすが秀才は違うわ~」


 日野の言葉に西宮も便乗し、二人ともニヤニヤとこちらを見てくる。

 それに俺も、まあお前らには負けんわ、とドヤ顔で返した。

 すると二人もやいのやいのと返し、とても賑やかに帰路を進んでいく。

 そして、


「あ、俺らここまでだから。またな! 木南」

「バイバーイ!」

「また明日」


 並んで俺とは別の道に歩いていく西宮と日野に手を振る。

 俺も帰路に着く、ことはせずしばらくその場に立ち止まる。

 いつものことながらニガい。

 でも日野のこともちゃんと好きだから、あいつは良い奴だから嫌えない。

 だから、意気地無しの末路だと知りながらも、俺は未練たらしくぼやくことしかできない。


「……きついなぁ」

ありがとうございました。

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