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―WizardRye― 〜灰だらけのシスターと酒まみれの冒険者〜  作者: しいたけ
棺の山のクリスタと堕ちた男
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地下迷宮のガンマン ②

 朝日が眩しい大通りはダンジョンへ向かう唯一の通路だ。

 そこをロード、カズハ、クリスタ、エリカの4人が通る。

 メイジの居ないパーティは、転移呪文が使えず、目的の階層まで歩いて行かねばならない。従って出発時刻も自然と早くなるのだ。


「確認するぞ。俺とカズハが最前線で闘う」

「ワタシ近接戦闘も大丈夫アルヨ!安心!安全!」

「……じゃあ少し後ろからサポートを頼む。クリスタはいつも通り最後尾だ。治癒に専念してくれ」

 クリスタは無言で頷いた。


「旦那。今日はどちらまで?」

「そうだな……地下6階まで行ってみるか?」

「ファッ!?」

 思わず吹き出したエリカ。


「どうした?」

「い、いや何でも無いネー。全然ノープロブレム!」

 しかし、エリカの顔には冷や汗が垂れていた……。



 地下へと進むに連れて岩壁は不気味に変わり、薄気味悪く悪趣味な物へとなっていく。それに比例するかのように、エリカの表情もまた……


「へ、へーい。地下6階とヤラはまだデスカー?」

 言葉に覇気が無くなり及び腰になるエリカ。


「まだ5階だ。何だお前6階は初めてか?」

 少し意地悪な笑みのロード。例えエリカが使い物にならなくても地下6階なら自分とカズハで何とかなると思っていた。


「旦那、何か来るよ!」

 玄室からヌルリと不気味な動きで武装したスライムの集団が現れた!

「知能が高い上に麻痺持ちだ!気を付けろよ!」

「へへ、旦那こそ!」

 カズハは自慢の刀を抜き、嬉しそうに笑った。



 スライムウォーリアー 3


 人型のスライムが兜や鎧を身に付け、各々武器を持っている。拾った物や奪った物、入手経路は様々だが、それなりの物だ。


「ワタシのターンね!」

 エリカは遠距離から腰のホルスターからマスケット銃を二丁撃ち放った!

 弾丸はスライムウォーリアーの兜に当たり、頭部にめり込む。しかし手応えは無かった!


「what!?」

「頭だけを狙うのは二流のやり方だな。よく見ていろ!」

 ロードは今朝ボッタ商店で買った槍を持ち、勢い良く振り上げた!


  ブォォン!!


 風切り音と共にスライムウォーリアーの脳天に槍が振り下ろされた!

 鈍い金属音を放ち割れる兜!

 ロードの槍は地面まで一直線!

 飛び散るスライムウォーリアー!


「いやいや、旦那にしか出来ないから」

 ロードの荒技を横目に、カズハはスライムウォーリアーを切り刻んでいた。


「Fire Arrow!」

 エリカの手から放たれた炎の矢がスライムウォーリアーに命中し、ブスブスと黒煙を上げながら身体を燃やしていく。


「ナイスだな」

 ロードは素直に褒めた。


「へへ、旦那旦那!宝箱出たよ!」

 カズハが鞘でツンツンと宝箱を突く。


 その片隅では、動かなくなり消えつつあるスライムウォーリアーに、クリスタは十字を切り冥福を祈った……。

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