城兵の誇り ①
デアス隊は長い通路へと出ていた。
敵の姿は無く、ひたすらに歩く道であった。
デコボコで歩くには少々不便だった為、おそらくは緊急用か『歩く』必要の無い者たちの通路なのだろう。
デアスは平民の出から己の力のみで城の隊長まで伸し上がった。
ひたすらに努力し、上官や国王の期待に応え続けた。
普段、城の兵隊の仕事は緊急時のみであった。
ダンジョンからモンスターが出てきた時や、野盗等が街に入ってきた時に出動する。
戦争も終結し、平和ボケした兵達に活を入れる為、ダンジョンの存在はデアスにとってありがたい物でもあった……。
自分を信頼して城の兵を任せてくれる国王の為に、デアスは己の力を振るい続けた。
そして、そんな揺るぎ無い信頼こそ、デアスの誇りであった。
「待て、扉だ……」
デアス隊が長い通路を歩き続け、ようやく終わりが見えた。
彼等は扉の前で補助呪文をかけ、万全の状態で扉の中へ進んだ。
扉を開け目に飛び込んだのは天井近くに見える、2体のライオンの頭だった!
2体のライオンは首が1つの胴体に繋がっているとても巨大な双頭のライオンだった。
初めて見るモンスターにデアスも一瞬恐れをなしたが、盾を握る手に力を込めて全員に気合を入れた!
「恐れる事は無い!いつも通り対処する!!」
その言葉に他の兵隊たちも、立ち向かう勇気が湧いた。
ツーヘッドライオン 1
双頭のライオンはデアス隊を品定めするかの様に睨み付けた。
後衛の呪文詠唱の間前衛は盾を構え、防御の姿勢を取った。
後衛の氷結呪文と火炎呪文がほぼ同時に飛び出し、ライオンの頭部を襲った!
「ガアアアアアァァァ!!」
呪文のダメージで右のライオンが咆哮を上げると、前衛2人が竦み上がり防御が解ける。
左のライオンが口から炎を吐きだし、デアス隊は強烈な熱さに襲われた!
「ぎゃああああ!!!!」
熱さに断末魔の様な声をあげる前衛2人。
デアスは盾で自分を守りながら、地面を転がりブレスを回避した。
しかし、盾の持ち手が熱くなり、ついに盾を手放してしまう。
後衛のプリーストが回復呪文を詠唱し始めた。
全体回復の高位呪文は詠唱に時間が掛かるのが難点だ。
残るメイジ2人がライオンに攻撃呪文を浴びせ続けた。
図体が大きいので当てるのは楽だったが、ダメージは軽い様だった……。
デアスは剣を両手で握りしめ、ライオンの足を狙った!
鋭い一撃がライオンの足にヒットするも、思った以上に皮膚は固く傷は浅かった。
足元のデアスを無視し、ライオンは大きな足を上げ、後衛のメイジを踏み潰す!!
巨大な4本足から逃げる事も叶わず、メイジが1人潰された。
ライオンが足を上げるとグチャリと鈍い音がし、メイジの中身がライオンの足の裏に張り付いていた……。
あっという間に1人が死に、2人が瀕死。
デアス隊は壊滅のピンチに陥っていた……。
見やすい書き方が未だに分からないのですが、
自分の小説、見辛くないですかね?




