冒険者の意地 ②
第一部分に人物紹介や設定がございます。
そちらもご覧になられると分かりやすいと思います。
読んで頂けたら嬉しいです。
「川だぞ……」
地下4階へ降りたリーダー達は、目の前に流れる大きな川を目の前に佇んでいた……。
「オイラが様子を見てくるよ」
フェリーはヒラヒラと川を渡り、反対岸に渡った。
「奥に銀の宝箱が見えるよ!
脇に通路も見えるから、回り込んでこっちに行けるみたい!」
フェリーは軽く様子を見ると、またヒラヒラと戻ってきた。
「ついでにこの川全部呪文無効化みたいだよ。
レビテートで渡ったら死ぬよ」
ついでに物騒な事をさらりと宣言した。
一行は三つ叉路に差し掛かった。
「目印がここで消えてるな……。
一方通行のテレポートだな」
リーダーが冷静に分析する。
「きっと次発隊は先発隊を追ったと思うから、
俺らは真ん中を行こう。
それでいいか?」
リーダーの提案に全員が頷いた。
真ん中の道を行くと瞬く間に景色が変わり、
周囲から湿った息遣いと生物の体温が伝わってきた……。
彼らが準備する間も無く、モンスター達が襲い掛かる!!
青い巨人 2
獰猛な獣 5
ゾンビプリースト 3
巨人の拳を咄嗟に大剣で受け止めたリーダー。
続く第二撃をグレイはギリギリでかわす。
「いきなりコレかよ!」
エルが氷結呪文を獰猛な獣に飛ばし、
獣たちは残らず凍りついた。
リースはゾンビプリーストを浄化させたが、
運悪く1匹討ち漏らしてしまった。
ゾンビプリーストが詠唱後の無防備なエルに
向かって攻撃しようとした瞬間――
ゾンビプリーストの頭を矢が貫通し、
そのまま倒れた。
「ごめん、ありがとう」
リースが弓を放ったカリンにお礼を言う。
カリンは敵を見たまま黙って頷いた。
フェリーは岩陰に隠れ気配を消す……
巨人の攻撃が空を切り地面に当たる。
その隙を狙い、リーダーは巨人の腕を
切り落とした!
「おお!やるなお前!」
負けじとグレイが巨人の目を槍で突いた!
巨人はその場で倒れるもグレイの槍を掴み
離さない。
「こ、こいつ! 離せ!」
もう1体の巨人の拳がグレイに迫ろうとしていた。
しかし、一瞬の風を切る音と共に巨人の首は落ち、
その後ろにフェリーの姿が現れる。
槍を掴んでいた巨人の力は無くなり、
槍はすんなりと抜けた。
「よし、皆異常は無いな?」
巨人の血を拭いながら、リーダーは状況確認をした。
「あんたらすげぇな……。
特におチビちゃんは小さいなりでよくもまぁ」
グレイはフェリーの斬り術に感心していた。
「オイラくらいになれば当然だね!
ま、あんたも中々だよ」
褒められることに慣れていないフェリー。
照れながら後ろを向いた。
テレポート先の玄室はどうやら敵の倉庫の様で、
異様な臭いのする壺や、敵が使う武器防具の類が
置かれていた。
「さて……どうやら当たりの様だな」
リーダーが呟く。
彼等は慎重に慎重に気配を殺しながら先へ進むことにした……。




