オークスとの死闘 ①
終わりの時は近い……
「くっ!段々押されて来てるぞ!!」
リーダー、ロード、グレイの3人係で立ち向かうも、躱されいなされ受け流され、一向に攻撃が当たる気配が無い。
「死ぬ気で来い!!」
オークスは指を曲げ、3人を挑発する。
「うおおおぉぉぉ!!」
リーダーは有らん限りの力で剣を振るった!
時折、何故自分はオークスと闘っているのか分からなくなるが、理由はどうでもいい。ただ強者との死闘が至極愉悦であった!
ロードの剣がそれに続く。今度はオークスの軌道を読み、予め躱しにくい位置から攻撃を仕掛けた。
オークスは刀でロードの剣を受けた。もう躱すことは出来ない。ここぞとばかりにグレイの槍が脇から襲い掛かる。弾かれたばかりのリーダーの剣も初動に入り、立て続けに襲い掛かるだろう。
エルは後方で詠唱し打ち漏らしに備え、カリンも弓を引き3人の隙間からオークスを狙う。
「ガアァァァ!!」
オークスは叫び声と共に大きく口を開け、ロードの肩に大小様々な鋭い歯を突き立てた!!
「――――!!」
ロードの右腕の力が緩む。
オークスは刀を逸らし、迫り来る槍を下から上へ逃がした。咄嗟に槍から手を離したグレイの槍は天井に突き刺さり手が届かなくなった。
「野郎!」
一瞬の間の後、グレイは素手による戦闘に切り替え、ロードの影から左ストレートを繰り出した!
オークスはヒョイとそれを軽く避けると、リーダーの方へロードを蹴り飛ばす。
オークスは首の後ろに違和感を感じ手を当てると、小さな針が2本刺さっていた。
「……毒は効かないようだね」
どこからとも無くフェリーの声が聞こえる。
「ちっ!ちょこまかと邪魔くさい奴だ!!」
リーダーが飛ばされたロードを支えると、ロードの肩は傷が治っていた。
「それくらい朝飯前よ」
リーダーはリースの仕事の速さに感服した。彼等が次々に攻撃を繰り出せるのも、後方の支援が素晴らしい物であったからだ。
「そろそろ遊びは終わりだ…………」
オークスは刀を鞘に収め、抜刀の構えを見せた。最初に見せた構えとは打って変わり、そこには全くと言って良いほどに隙が無く、近づけば確実に首が飛びそうな気配が漂っていた……。
「…………」
両陣無言で膠着が続く。
「……来ないなら……こちらから、斬る!!」
オークスが離れた場所から刀を素早く抜き薙ぎ払うと、そこから生まれる斬擊が遠く離れたリーダー達へ襲いかかった!!
オークスの動きに合わせカリンが矢を放つが、矢は一瞬で切られ落ちてしまう。
「何だ!?」
一瞬の光の後、リーダーは何が起きたのか全てを察した。
リーダーの後方には大きく切り裂かれた壁。そして……無残に血に染まったリースとエル、カリンの姿があった――――
「お前ら!!!!!!」
「前を見ろ!!」
リーダーは直ぐさま前を向くが、そこには既にオークスの刀があった。止まって見えるかの様にゆっくりと、だが確実に己の身体へと向かっていた。
剣を握るが、刻すでに遅し――――
――――リーダーは剣諸共袈裟斬りを受けた。
地面に刺さった剣先に血の雨が降り注ぐ。剣は朱に染まり、地面を濡らした……




