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6.白と黒の再開

お久ぶりです。前回評価を下さった方ありがとうございます‼︎とても嬉しかったです。良ければ今後ともよろしくお願いします!

遠くから白龍レティシアがものすごい速度で近づいてくる。朱葉も俺と間を空けずレティシアに気づきより笑みを増し.....


「な、なぁ。レティシアは俺達の仲間だと思うのだが.....」


朱葉の獲物を見つけた肉食獣の様な獰猛な笑みを見て困惑する俺を彼女は不思議そうに見た


「うん?私とレティシアは仲間ではないぞ。いや、寧ろ敵だな!」


....なにそれ怖い....真顔で冗談言ってる感じもないし、そんな設定はしてなかったはずだが...アレスの前ではいつも仲良く....仲良く?


「あー....アレスの前では仲良しの振りしてたのか....」


「当然だ!誰が好き好んで猫被りの変態と仲良くするものか!仕方なくだ。大体‼︎私の大切に育てた羊を食べごろですねと言って晩飯に出てきた時には.....うッ....」


思い出してしまったのか目に涙が溜まっている。見た目は冷徹美女の朱葉だが、実際は龍の中で一番愛情深いやつなのだ。


「そんなことがあったのか....だが、食べるために育てていたのではないのか?」


俺の疑問は当然の物だった。それ故に朱葉も落ち着き、目に溜まった涙を肩と肘の中間から手首まである袖で拭い口を開いた。


「いや、元はそのつもりで飼い始めたんだ。でも、餌を持って行くと鳴き声をあげながら寄って来て...その、愛着が湧いてしまって...」


愛着って....まぁわからなくもないけど、俺達の様な上位の龍は基本的に同格の者に対してしか愛情を向けることがない。レティシアなんかがいい例だけれど。朱葉や今の俺なんかは、かなり異端の類に入る。


「あぁーなんだ、その...次からはペットとして飼い始めたらいいんじゃないか?レティシアには俺から言っておくからさ。そうすれば多分大丈夫だろ?」


今はアレスの体を手にした俺だが、元はイケてる28歳独身の人間だったのだ。恋人いない歴史イコール年齢になった20の頃から猫を飼い始めた俺は朱葉の気持ちがよく分かる。


「ありがとう。気持ちの整理がついたら、飼い直すのもいいかもしれないな。やはり、今のアレスの方が私は好きだよ。」


朱葉の美しい笑みを向けらた俺は恥ずかしくなり顔が熱い。炎で焼かれようと一切熱いと思わない俺にとっては新鮮な、いや、新鮮すぎる感覚だった。故に...


「ははっ。顔が真っ赤だぞ?私に惚れてしまったのか?主人様」


からかわれてしまった....チクショウ!誰だって美人に微笑まれ、好きなんて言われたら赤くもなるさ!っと。レティシアが来たか。


晴天の空からバサバサと背の羽を羽ばたいてゆっくりと高度を落として着地した、美しい白龍は柔らかな光に包まれ一人の美女になる。そして、、、


「なんですか‼︎その、はしたない格好は!胸の半分から下が丸見えではないですか‼︎貴女は昔から私を変態、淫売と罵りながら....」


「ハッ!何を言うかと思えば。一様言っておくが、この格好は仕方なくだ!主人様の回復に力を使ったゆえ、服を作る魔力が足らなかっただけだぞ?」


肩を震わせながら怒りを堪えている様だが、レティシアの恨みがましい目が怖い...そんな彼女に対する朱葉と言えば、持ち前の形のいい豊かな胸の下で腕を組み。両腕で胸を持ち上げることで、豊かさを強調しながら、もっともな理由を押し付けているのは、ただの嫌がらせの類だ。


「はぁ....まぁいいです。その下品な乳袋に私は興味ありませんから。そもそも、アレス様は胸の大きな方は好みでないと仰っていましたし、そんなことをしても別に腹も立ちませんよ。そんなことより。この度アレス様を助けていただいて感謝します。」


「感謝はいらんよ。それからレティシア。主人様は百年以上意識を奪われていたのだぞ?もしかしたら、性癖の一つや二つ変わっていても、私は不思議に思わないがな?」


そう言って朱葉は俺にイタズラっぽい笑みを向けて来た。


「なに、目を逸らしているのですか?アレス様は私くらいの胸がお好きなのでしょう?」


目が怖い....レティシアの胸は小さくもなく、大きいこともない。ゆったりとした法衣を着ているせいで分かりにくいが、普通より少し大きいくらいだったはずだ。


「ま、まぁ。そんな話は帰ってからゆっくりとしようじゃないか。花蓮は無事送り届けてくれたのか?」


一瞬。ほんのすこしだけ困った表情になったレティシアだが、(あからさまに話題を逸らした俺について何か思うことがあった。というわけではなく、花蓮を心配してのことだ。)直ぐに気持ちを切り替え報告する。


「美、愛、性の勇姿が現れ、今現在ウロボロスが花蓮を護っています。美と愛の勇者は倒しましたが、なにやら奥の手があるのか、劣勢の状況から逃げるそぶりが一切なかったのが気がかりです。ウロボロスが救援に来たので、アレス様に何かあったのだと思い、彼に任せてこちらに飛んで来たのですが、生きていてくださって本当に良かった。」


不味い。ウロボロスは手加減が苦手だ。もし、俺の記憶が正しければ勝ち目のない戦いになりかねない。


アレスは自身と剣の英雄が戦い。無数のクレーターと溶けて岩盤が剥き出しになった周囲の景色を見ながら思案する。


「心配をかけたようで済まない。いや、ありがとうだな。それから、残った性の勇者だが、絶対に殺してはならない。恐らくそいつが死ねばアフロディーテが地上に降りられるはずだからな。そうなれば、今の私にはどうすることもできない。少なくとも一月...いや、7日は休みたいな。」


「⁉︎それでは、今直ぐウロボロスに撤退をさせねばなりませんね。その後に居城の結界を全開にして、籠城し、各地の龍に援軍を...」


確かに間違った戦術ではない。勇者や英雄相手ならば。しかし、相手が神ならば話は別になる。つまるところ俺がやるしか、まともに傷を負わせられないからな。もしくは....


「一旦、花蓮とウロボロスも連れて居城に撤退しよう。その後に結界を張るのはレティシアに賛成だ。ただ、俺は皆に話したいことがある。作戦はその後で考えよう。今は撤退を最優先にする。済まないがレティシア。私達を運んで貰えるか?」


「分かりました。少し待ってくださいね。」


そうして龍に姿を変えたレティシアに乗りウロボロス達に合流する為、飛び立った。


読んでくだってありがとうございます!

後少しで異世界ファンタジーの王道の話に乗れる....といいなぁ。と思っております今日この頃。

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