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3.帰郷

少しですが視点変更があります。

あらすじを変更したのですが、この後を読むにいたって、その内容を見た後の方がいいかもしれません。

既に読んで下さった方ありがとうございます!

誤字、脱字があればちょくちょく直して行くつもりです。

龍形態の時の「」を『』に変更しました。

二人で話してからしばらく後。


レティシアが仏頂面?で話しかけてきた。


「で?その子が話し(念話)にあった鬼族の娘ですか?」


「....あ、あぁ」


合流前に念話で一通りの話を通したのはいいのだけど...何故か呆れられた。というのも、龍闘魔法を仲間でもない相手に使うものではない!と言われることを覚悟していた俺は怒られる前に言い訳の嵐を吹き荒らしたからだ。

ただ、問題がそこで発生した。今の俺がちょっと落ち込んでいるのはそのためだ。

その問題とは彼女レティシアは何より一番に俺の身体を心配してくれていたのだ。目覚めて1時間も経たずして、かなり高度な技術と集中力を必要とする龍闘魔法をいきなりブチかませば当然、俺も疲労する。彼女の心配は実のところ当たっていて、合流地点まで転移を使わずに歩いていたのは想像以上の消耗故だったりする。まぁそんな訳で今の俺は、彼女の気持ちをありがたいと思う反面、申し訳ないという気持ちに押しつぶされそうになっている訳だ。


「あ、あの〜なんか気まずい...の、かな?怒ってる?その、僕のせいだよね...ごめん。でもアレスのことは怒らないで!僕がこうしてられるのも彼のおかげなんだ。」


「え?アレス?呼び捨て....私もまだなのに....?あ、いいえ!そうではなく、べ、別にほら!私は怒ってなど...い...ません...よ?」


って!思いっきりその綺麗なお顔が引きっておいでですよ?...ぷッ....ヤバい笑ってしまいそうになる....だって、あれで笑っるつもりなんだもんな!笑うしかなくね?誰が私を責められるというのかね⁉︎さぁ!さぁさぁさぁ‼︎

え?それを当事者に言ってみろって?.....吐いた唾を飲み込むチャンスを下さい.....


「あ〜えっとだなぁ花蓮、君を助けられたのは彼女が私にここに来ることを許可してくれたからなんだ。少し込み入った事情故、理由を話すことはできないが、彼女はもう一人の君の恩人なのだよ。」


俺の言葉に納得したのか緊張していた花蓮はどうにか落ち着いてくれたようだ。しかし.....


「どうかしたのか?貴女にしては珍しく動揺しているようだが、何かあったのだろうか?私にはとくに異常や敵意は感じないのだが...?」


本当にどうしたんだ?さっきから肩が震えているようだけど....う〜ん、なんかブツブツ言ってるのはわかるけど....まっいいか!気にしないことにする‼︎


「花蓮.....アレス.....わ、私だって....」


「本当にどうしたんだ?本当に何かあったのか⁉︎」


「大丈夫?精神系の魔法かな?もしそうなら調べてからにはなるけど、僕に責任を持って直させて!頑張るからさ!」


「う、うぅ〜〜うぅぅ〜あーーーー‼︎もうやめだ。もうやめた。疲れるんだよ....ったく!はっきり言うぞ?なんでさっきから俺の前でイチャイチャとしてんだ?名前で呼びあったりして!当て付けか?俺だってアレスのことを名前で呼んだことなんて今の今までなかったのに....しかも、だ!なんでお前が名前で呼ばれてて、俺が貴女なんだよ⁉︎お、俺だって.....俺だって〜...う、うぅ」


まさか⁉︎オレっ娘キャラでしたか!なるほど....なかなかにそのギャップがそそりますぞ!いや〜作者だった俺も初めて知ったわ!驚きを隠せませんぞ⁉︎まさかのカウンターにそれがしビックリにごじゃる。

冗談はさておき、なんて言えばいいんだ?こういうとき...まぁレティシアを名前で呼ばなかったのは恥ずかしかったからなんだよなぁ...あと、元来のアレスは名前で呼んでなかったのに俺が急に名前で呼び合うってのもな〜って理由だったんだけど....まさか、こんなことになるとはな....泣いちゃってるし....といっても涙が潤んでいるくらいなんだけど。我慢してるんだろな〜〜かわいい....


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【レティシア視点】

あぁ!どうしましょう‼︎ずっと気に入られようと頑張ってきましたのに.....自分の素を出した挙句に泣いてしまいました。

もう、お嫁に行けないのでしょうか...アレス様にはきっと嫌われてしまいましたよね?うぅ....もう、どうしたらいいのですか?神様教えて下さい!

もっとも、アレス様を神の座に迎えなかったあの愚者達は神ではありませんが....神というのはアレス様のような素敵な方でなくてはなりません!

気高くも優しく、誰よりも強く聡明でその知識もまた....いけません!今はそれどころではないのです。どうにかして私の素の言動を(魔法で)抹消...もとい、正さねば!そうと決まればそれに向けて隙を伺いましょう。絶対に消し去ってみせます。そうしたら、そうしたらいつかきっと.....

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【待たせたな!え?待ってないって?は?...そうなのか...アレスもとい俺視点になります...泣くぞ!】


「大丈夫?あのね、僕が頼んだんだ、名前で呼んでって...それとアレスって呼んじゃったのは無意識で...だから、えっと...好きだからとかそういうのじゃないから❗️だから安心して‼︎」


そこまで力を入れて好きじゃないなんて言わなくてよくね?あれ?好きじゃないってことは嫌........よし!考えるのはよそう。あれだ、うん。きっと、あれが、ああして、ああなって.....うがーーー‼︎

認めよう!かなりショックを受けてます。現在進行形です。泣きそう......


「ま、まぁそんなところだ。私と花蓮の間にはとくに何もないぞ?恋愛感情などなおさらだ...さ!まだここが安全とも限らないからな。一旦居城に戻らないか?」


?なんでそんな悲しい顔してるの花蓮さん。君が言ったんじゃないか!えっ?言ったよね⁉︎はぁ〜〜〜〜俺は悪くないぞ⁉︎悪くないったら悪くねーーー!


「うぅ〜、そ、そうですね。お見苦しいところを見せてしまい申し訳ありませんでした。だいぶ私も落ち着きましたし、一旦帰りましょう。ところで彼女はどうなさるのですか?連れて行く場合は魔力量が私より多い彼女を転移させることができないので徒歩、もしくは私が龍形態になってお運び致しますがどうなさいますか?」


「そうだな、私が転移魔法を使うというのも....」


「いけません‼︎先程から貴方の体内魔力が乱れていることには気づいているのですよ?使えなくはないでしょうが、またお眠りになられては困ります!」


「あ、あぁ。すまない。なら龍となって私達を運んで貰えるか?」


「えぇ分かりました。しかし、居城に到着した後に私の部屋から衣服を一式持ってきてはいただけませんか?その....龍形態のときはあれなので....」


うっほッ!おぉっといけない。興奮してゴリラになってしまった。顔を赤らめてあんなこと言うんだもんな...男なら仕方ない、そう!仕方ないのだ‼︎


「承知した。衣服はなんでも良いのだな?」


「えぇ、大丈夫です。.....あ、でも、私のベットの横にある引き出しの中は絶対に見てはいけませんよ!絶対ですからね‼︎」


すごい剣幕だな、何が入っているんだろうか....多分あれだ、学校の先生とかに絶対に入って来ちゃいけません!とか言われたら是が非にでも入ってやろうと思うやつと同じだ。

学生のときは俺もよく悪さして怒られたなぁ〜


「え?どうしてそんなに必死なの?あ〜下着が入ってるとか?それなら僕が取ってきてあげるよ!恥ずかしいもんね。男の人に下着を見られるのって。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【レティシア視点】

あぁ〜!違うのです。そんな純粋な笑顔を私に向けないで下さい!下着を見られるのが恥ずかいとかではないのです!確かにあそこには下着が入っていますよ?しかし、貴女が思っているようなものではなくてですね.....これは説明しないといけないのでしょうか...?はぁ...今日は厄日です.....

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【花蓮 視点】

レティシアさんって凄く美人でスタイルもいいからつい私なんかとは違うんだろうなぁ〜なんて考えてたけど、下着を見られて恥ずかいとことか私みたい。なんだか仲良くなれそうな気がしてきたよ!仲良くなりたいなぁ〜

あと、下着何着か貰いたいんだよね....今の僕って布を巻き付けただけの姿だから....誰にも見せたことのない裸も見られちゃったし.....あぁ〜!恥ずかしいよぉ〜〜‼︎

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【俺!参上‼︎あ、すみませんテンション上がっちゃって...俺視点です。】


「あぁ、確かに下着までとなると花蓮に取ってきてもらった方がいいか?私はどちらでも構わないが。」


是非とも取りに行きたい。しかし、だ!あまり強く自己主張することもできない....何故って?同士がいないからだよ!野郎なんていらねぇ〜なんて思っていた時期が私にもありました....あぁ.....無理かな〜取りに行きたいんだけど....無理だろうなぁ......


「いえ、大丈夫です!むしろ.....いえ、そうではなくてですね?下着も部屋の角の引き出しに入っていますから...あ、入り口の角ですからね?ベットの方は駄目ですよ!あと、服は一番上の引き出しに、下着は一番下の引き出しに入れていますのでよろしくお願い致します。」


よっ!しゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼︎

いや〜日頃の行いの所為なのかね?全く今日はいいことばかりではないか!これは笑いが止まりませぬなぁ〜〜!

しかし、頑なだなぁ〜よし、少し覗いてみるか!引き出しの中には何が詰まっているのかなぁ〜〜♪あぁ!楽しみだ‼︎楽しみで仕方ない‼︎

まぁ俺の予想としては、大人の本だな!ほぼ間違いない...まぁまぁそれでも良しとしようじゃないか。彼女の趣味が分かるのだから‼︎

?外道だって⁉︎ハッ‼︎世の男ってのは大概こんなもんなんだよ!胸の内に大きな野望を抱えているものなのだ‼︎

野望が小さい?..........

とりあえずこの喜びを表に出さないようにしなくてはいけない!気おつけるべきは...

其の一、表情

其のニ、声

其の三、振る舞い

良し!確認終了。落ち着け〜いつも通り、いつも通りだ!


「し、仕方ないなぁ〜‼︎いや〜仕方ない!私に任せるがいい‼︎.....ごほん、よし、それでは行くか?」


やめて....俺を体を抱きしめながらそんな目で見ないで花蓮さん!ちょっと気合い入れすぎただけじゃないか!おじさん何もしないから!今は......おうつ、よだれが....

レティシアは.....うん。なんか彼女の妖艶な表情に引きずられそうになる...怒っちゃいないみたいだし、まずは良しとしようかな?ぶっちゃけ俺だしな!多少エロいのは仕方ない....


「では、皆様少々離れて下さいね?龍になりますので。」


俺達が少し離れるとレティシアの体が淡く白い光に包まれて、直ぐ目の前に全身の龍鱗が白い、細くしなやかな体を持った美しい龍が現れた。

俺達が背中に乗りやすいように背中の羽を折り畳み、4本の足を折り曲げて座る。

俺はあまりに美しい龍を見て息を飲む。神話に語られる龍の話は俺もファンタジー作家の箸くれとしてある程度の知識があるが、そのどれを持ってしても目の前の龍の美しさの前では霞がかかるだろう。

そこまでを考えた後に俺が呆然と立ち尽くしていることに気づく。


「よし、それでは頼むぞレティシア。さぁ何を驚いているのだ花蓮行くぞ?」


見惚れるのは当然だよなぁ〜と思いつつも花蓮にそう言って二人でレティシアに乗る。


『では、行きますよ。魔法である程度の風は防げるでしょうが何があるかわかりません。しっかりと掴まっていて下さいね?』


そうして俺達は居城へと飛び立った。

7/26更新予定

次回の更新は予定より早まるかもしれません。

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