1.なんの覚えもなく異世界に召喚されました
注意
この物語はゲーマーからしておかしな設定になっております。夢を壊してすいません。
あと終わり方が雑です。すいません。
俺は引きこもりである。
そうだ、俺はただの引きこもりなんだ。
そう、思いたい時期もありました。
でも現実は甘くなくて今では………
勇者になって異世界で魔王討伐の旅をしています。
「俺の平凡な引きこもり生活を返せー!」
そう叫んでしまいました。
これはそんな俺の覚えのない契約から始まった旅話です。
ある日、俺はいつものように部屋に籠城し、ゲームをしていました。
その時は自分だけの最強伝説を作ろうとして、ゲームに没頭していました。
それも毎日のように。
とは言ってもそのゲームを極め過ぎて暇つぶしにやっていただけだけど。
その時もいつものように時が過ぎていくと思っていました。
それは昼頃のとき、ふとこう考えてしまいました。
―――――――最近暇だなぁ。ゲームは極めちまったし、あーあいっその事異世界転生とかしてみたいなぁ。
まあ、誰でも考えそうなことだけど。
でも、こんなことを考えただけで本当にそうなるとはこの時は思いもしませんでした。
そして、それは突然起こりました。
それは面白そうなゲームを探し、ネットサーフィンをしている時でした。
その中でやりたいものは沢山あった。
だが、俺の目はその題名に惹かれていった。
そのタイトルの名が『エンドワールド・ファンタジア』というものだった。
内容も分からないまま、自分でも意識もせずにそれをインストールしていた。
自分でもこの時何をやっているのか分からなかった。
とりあえずインストールが終わったので、やってみる事にした。
《………ザザッ………勇者様…………》
しかしその画面には砂嵐がかかり、女性の声がするだけだった。
《………勇者様………この世界を…………いください》
ノイズが混ざって、よく聞こえなくなっていた。
《………貴方様の……………が………ようです…………てください》
俺はこのゲームの演出と思った。
《………今から…………様を…………から召喚します》
今からこのゲームのチュートリアルが始まるのかと思った。
………………結果的に予想の斜め上に行きました。
俺の足元が急に輝きだし、まるで魔法陣の様な形になりました。
そして俺の意識は遠のいて行きました。
しばらくして目を覚ますと、俺は見覚えのない場所にいました。
―――――俺は何をしていたんだっけ。
そう考えていると、扉の外から靴音が聞こえてきました。
―――――というかここ何処だよ!なんか壁が石でできてるし。こんなところ見た事ねぇ!
そう葛藤していると、扉が開きました。
そして入ってきたのは、1人の女性でした。
「ごきげんよう、勇者様。私の名はセリア。此処で聖女をやっております」
まるで意味がわからなかった。
聖女と言うとゲームとかでよく出てくる職業だ。
だがなんでそんな人が居るのかが分からなかった。
「まず、突然の召喚をお許しください。こちらとしてはとても不味い事になっておりますので」
それ以前に1つ疑問があった。
「ところでなんで俺が勇者なんて呼ばれてるんですか?」
当然の質問だった。
まず、俺みたいな引きこもりが勇者なんてなれる訳が無い。
そもそも、なんでこうなったのかが分からない。
「それはですね、勇者が転生したのが貴方様だったからです」
全く意味がわからなかった。
「古くから勇者が死に、転生すると必ずこの世界に生まれるんです。しかし、今回は違う世界に転生してしまいそれが貴方様だった訳です。それによって封印されていた魔王が復活してしまい、貴方様を召喚することにしたんです。」
「つまり、役目を果たすために召喚されたということですね」
「その通りでございます」
大体分かってきた。
所謂魔王を討伐して欲しいということだろう。
だが、めんどくさいしやりたくない。
「とりあえず、国王陛下に謁見して下さいませんか?」
とりあえず俺は詳しい話を聞くために国王に会うことにした。