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いのちのとけい

作者: 青井 蝶

時計が止まった


静かに止まった

突然止まった


まきネジのない

戻らない時計


しんとした家の中


またあの満面の笑顔が

私を出迎えてくれる気がする


時計は止まった


静寂が時の砂で

思い出を侵食していく


会いたい

あの笑顔に

会いたい

あの姿に


時の軛から解放されたことを

私は祝うけれども


もう一度

あのぬくもりに触れたかった





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

大事な家族を相次いで亡くしました。

まだまだ心の整理がつきませんが、詩として形になったので久しぶりに投します。


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