薔薇の色
掲載日:2016/06/09
僕は紅く染められるのを待つだけの白薔薇。
みんなそう。
紅く染まるのを夢みながら
空を目指して成長する。
それが間違いであることに気付かぬまま。
本当は何色にもなれるはずなのに
無限の可能性を社会が潰していく。
紅くなる為に生まれ、
紅を残す為に子を産み育てる。
その行為が
何の意味も持たないということを、
誰も知らない。
気付いたとしても、
気付いた白薔薇は摘まれてしまう。
だからみんな何も知らない。
残るのは
紅くなるためだけに生まれたロボット。




