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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
七話:『奥津 霞』のタマゴアイドル:前編
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(つづり) 緑子の母は、あの事件以来あたしを嫌っていた。

大事な一人娘(ミーコ)を奪われた、しかもあたしと一緒にいた時にいなくなった。

カーキ色のブラウスを着て、ミドルヘアー。髪が肩あたりまであった。

顔だけ見ると、少しシワも目立つけど緑子に似ていた。


なんで何もしてくれなかったのだろうか、そんな怒りを感じられた。

あたしに対する怒りは、顔には出さないけど言葉で責めてきた。


「緑子がいなくなったのに、何あなたは遊んでいるの?」

「遊んでなんか……」

「嘘よ!学校もロクに行っていないんでしょ、あんた」

「……はい」

俯くしかなかった。すぐに緑子の母が、険しい顔であたしの肩を掴む。


「ねえ、緑子はどこなの?」

「ごめんなさい。前に全て話したことが全部よ」

「ゲームの中に閉じ込められた?そんなの、信じるわけないじゃない」

「でも……あたしからはこれ以上何も言えないわ」

「緑子……」

その場で泣き崩れた、緑子の母。

言葉を信じてくれない、荒唐無稽な話だとは私も思う。

だけどそれでも、今のあたしには何もできない。


あたしにアイドル名刺を渡そうとした、親子連れは離れていく。

子供の憐れむ目が、あたしに痛く刺さった。


「ごめん……なさい」謝るしかできない。

「奥津さん、あなたに謝られても娘は帰ってきません」

「はい」

「奥津さん、ちゃんと学校に来てください」

「学校ですか?」

いきなり母に言われて、あたしは戸惑った。

正直、学校に行けば嫌なことを思い出す。

辛さから逃げるように、引きこもりの道をあたしは選んだ。


「新しく探偵の人を雇いました。

話をするべく土曜日に、学校で先生交えて聴取することにしました。

絶対に来てください。あなたにも、証言してもらいます」

「あたしは、今まで言った言葉が全てで……」

「ならばそれを、言ってください。では、失礼します」

緑子の母は、最後は強い口調であたしに言い放った。

あたしには、選択肢がなかった。



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