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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
六話:『宇野中 撫子』のタマゴアイドル:後編
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家に帰り、私はいつもどおりの習い事をこなしていた。

毎日のようにこなす習い事は、宇野中家でやらせていることだ。

宇野中家の家督争いは外されたが、それでも一族である以上は最低限の教育をする方針だ。


華道と塾、そういえば期末試験を来週に控えていた。

私は、宇野中家として勉強ができないといけない。


だけど、二人の兄と私は全く違う。

あまりにも優秀な兄は、高校から海外。

頭が良い二人の兄は、次期社長としての道を歩んでいく。

それに比べると、私の頭の良さは平均的だ。


そんな私は、期末試験の勉強をしていた。

教科書を見ながら、夜の時間を過ごしていた。

とは言っても夜の十時。私はあくびをしていた。


「眠いのか?」眠気を覚ますのか、タマちゃんが声をかけてきた。

「眠くはないのですが、なんだか疲れました」

「いろいろ考えてか?」

「はい」タマちゃんは、いつも私とずっとそばで見ていた。


「詰草 恵はどうだ?」

「はい、彼女は普通です。正直話すきっかけはありませんでした」

恵と二人きりになった教室、だけど私は彼女に話すことができなかった。

奥津先輩の頼みごとがあって、私はそれだけをやっていた。

ただ奥津先輩の前で自分のことも、昨日のことも話せない。

何も進展していない、しかも傷が深くなっていた。


「私は勇気が欲しいです、彼に告白する勇気を」

「なにに?」

「今の私は、まだ勇気がないです。変身すれば、なんでも言えるのに」

「朕が思うほど、お主は弱くないと思うぞ」

タマちゃんは、いつも私を励ましてくれた。


「励ましてくれるのは、ありがたいですが……」

「励ましているのではない、事実だ。お主はどうも過小評価をしている。

ゲームの時もそうだ、あのダンスには失敗を恐れている動きがあった。

失敗しそうもないところで、いつもミスをする」

「ごめんなさい」

「でも、前よりは良くなっている。お主は確実に成長しているのじゃ」

「それでも、私はまだわかりません」

私は、それがないから迷い続けていた。

迷わない強さ、変わっても私の心は弱い。


「答えは出ているはずなのに、そこに踏み切れないものはひとつだけ」

「ひとつ?」

「自分を信じていないのじゃ。だから無意味に恐れている。

もう答えは、とうに出ているのじゃないか」

タマちゃんに言われて、私は俯いていた。


俯いて、私は少し考えた。

奥津先輩と話ができた、あとは自分を知ってほしい。

知った上で受け入れて欲しい。

そう、私は彼に話せばいいのだ。自分の心の中で、何かが吹っ切れた。


「わかりました、こうですね」私は、真顔でタマドルカードを見ていた。

「その顔だ。やはりお主は強い」

「はい」私はとても力強く、頷いていた。



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