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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
六話:『宇野中 撫子』のタマゴアイドル:後編
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それは、あまりも突然にやってきた。

どうして二年の教室に、三年の奥津先輩あいるのだろうか。

それはわからない、分からないが教室には一人の少女がいた。

もしかして、と背中にいる恵をちらりと見ていた。


「まさか……」

「宇野中さんって、このクラスなの?」

「えっ、ああ、はい」

思わず嘘をついてしまった。

すると、奥津先輩がポケットから一枚の紙を出してきた。


「実は、妹が忘れ物をして。手提げかばんがあるんだけど。

なんていうか、妹は女だから……そのこれを持ってきてもらえるかと」

「えっ……妹ですか」

後ろの恵を見て、ホッとした。

恵のことが好き……とかそういうのではないようだ。

だけど、一瞬にして顔を赤くした。


「ええっ?」

「とってきてくれないか?」

「あの……えと……ごめんなさい。妹さん知らないです」

私は奥津先輩の妹が、わからない。


「そっか、霞って言うんだけど」

「霞さん?ですか?」

「ああ、頼むよ」そう言いながら手を合わせて私に頼んできた。

頼まれながらも、私はあることを考えていた。


「そういえば、宇野中さん」

「なんでしょうか?」

「なんだか、宇野中さんの声ってそん声だっけ?」

「どういうことですか?」

「あ、いや……宇野中さんと会うのは初詣以来だけど……最近聞いたことがあるなって」

「はい、そうですね」

私はやはり怖かった。

怖かったので、どうしても言えなかった。


「わかりました、ではとってきますね」

私はそう言いながら、恵のいる教室に入った。



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