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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
六話:『宇野中 撫子』のタマゴアイドル:後編
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その日の夜、私は自分の部屋で布団の中にいた。

私はまた彼に告白できない、それが悔しかったのだ。

こういうときの広い和室が、恨めしい。

私が泣いていても、その声が響くからだ。


「お嬢様、ご飯の時間ですが」

メイドであるハコベが、布団の外から声をかけてきた。


「いりません」

「そうですか……でも食べないと、お体に差し支えますよ」

「ほっといてください!」

私は、珍しく怒りをぶつけた。ハコベは、静かに布団のそばに何かを置いていった。

どうやら食べ物らしい、匂いが布団の中にも漂っていた。


私は致命的な失敗をした。

タマドルに変身した、変身することで奥津先輩と近づけた。

近づけたのに、カクイドリに何もかも台無しにされた。


「あの人の幸せを、コーデを喰らい尽くすカクイドリを許せません」

「そうじゃな、奴らが現れて我らも追い出されたのじゃ」

私の胸から声が、聞こえた。

それは、『タマドルカード』になったタマちゃんだ。


「お主は本当に心が強いな。

平静を装っていながら、穏やかでありながら実に強い自分を持っておる」

「はい、では私は……」

「ハコベ様を助けることです、イースターを四人そろえることが絶対条件です」

「わかりました、今わかっているのは二人。

『詰草 恵』と『シエル』ですね」

「そうじゃな、何とか二人の協力を得ないといけない」

タマちゃんがそういうと、私はタマドルカードを見ていた。


「ど、どうしたんじゃ?」

「私は変身が好きなのですね」

「お主は、やはり変わりたいのじゃろう。それを潜在的に持っていたということじゃよ。

カクイドリは許せぬやつじゃ。そして、それを操る緑魔女はもっと許せぬ」

「『緑魔女』?そういえばそれはなんですか?

ハコベもなぜか追いかけているのですが、あまり言ってくれないのです」

「そうか、無理もない。ハコベ様が、いずれ話すこともあるじゃろう」

「それは、私がまだハコベに信用されていないのですか?」

「いえ、むしろその逆です。ただ、敵ということだけは覚えておくのじゃ」

「わかりました」

私はよくわからないけど、とにかくなんとなく心に刻んだ。


「とにかくはまず、二人を調査してコンタクトを取る方法を……」

「はい、少し学校で調べてみます。

少なくとも『詰草 恵』は知っていますから」

そういいながら、私は布団から顔を上げた。

そして、私はそばに置いてあるお盆を見ていた。

そこには冷めていたおかゆが、置かれていた。



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