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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
五話:『宇野中 撫子』のタマゴアイドル:前編
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~~『ピッカータ・チャーチ』:デュオ『ナデシコ』『ハコベ』~~


そこは教会だ、西洋式の教会。

中央にはパイプオルガンと、女神の像だろうか。

いくつもの椅子が並び、中央には赤い絨毯が敷かれていた。


教壇の前に、私『ナデシコ』がいた。

少し後ろには『ハコベ』もいる。


曲が流れて、私はダンスをしていた。

ライブに関しては、はっきり言って苦手だ。

結構ミスも目立つ私。玉に触れる前に、玉が消えてしまうからだ。

それでも、後ろのハコベがしっかりとフォローしてくれた。

そんなこともあり、無事に一番が終了した。間奏に入っていく。


「ナデシコお嬢様、途中のサビのあたりはもう少し動き出しを早くしてください」

「はあっ……すいません」

「サビは音符玉が多いけど、パターンは決まっています。

メロディに合わせて、パターンがあるので覚えてください」

「はあっ……わかりました」

息を切らしながら、私はハコベの言葉を聞いていた。

ハコベの言葉を、私は中腰になって顔を歪めていた。

ライブ一回は思いのほか体力を使う。

子供向けのゲームなのにもかかわらず、かなりハードなゲームだ。


「それと、お嬢様」

「……はあっ、はい」

「『アイドルアピール』のタイミングが、まだズレています。

サビに入ったら、少し待って使ってください。

リアルライブになると、サビで一気に衣装が削られるので」

「はあっはあっ……」

「お嬢様聞いているのですか?」

「ご、ごめんなさい……はあっはあはあ」

呼吸が乱れて、疲れがピークだ。ライブのダンスが、最近激しい。

これもアイドルランクが上がったからなのだろうか。


「今のお嬢様はAランクの『アジア系アイドル』です。

これからSランクにいくにつれて、ダンスはもっと激しくなります。

それに……いずれは『イースターライブ』も控えています。

イースターライブは、Sランクのダンスだと思っていてください」

「わかっていますけど、足が……」

足が震えているのがわかった、痙攣を起こしているのだ。

元々、運動は得意な方ではない。

だから、こういう時に疲れが一気にきていた。


「それとERだから、二番のサビでは『エッグアピール』がつかえますから」

「なにそれ?」と呼吸を整えていると、私の口が私の意に反して急に動き出した。

そう、間奏が終わったのだ。



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