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~~『ピッカータ・チャーチ』:デュオ『ナデシコ』『ハコベ』~~
そこは教会だ、西洋式の教会。
中央にはパイプオルガンと、女神の像だろうか。
いくつもの椅子が並び、中央には赤い絨毯が敷かれていた。
教壇の前に、私『ナデシコ』がいた。
少し後ろには『ハコベ』もいる。
曲が流れて、私はダンスをしていた。
ライブに関しては、はっきり言って苦手だ。
結構ミスも目立つ私。玉に触れる前に、玉が消えてしまうからだ。
それでも、後ろのハコベがしっかりとフォローしてくれた。
そんなこともあり、無事に一番が終了した。間奏に入っていく。
「ナデシコお嬢様、途中のサビのあたりはもう少し動き出しを早くしてください」
「はあっ……すいません」
「サビは音符玉が多いけど、パターンは決まっています。
メロディに合わせて、パターンがあるので覚えてください」
「はあっ……わかりました」
息を切らしながら、私はハコベの言葉を聞いていた。
ハコベの言葉を、私は中腰になって顔を歪めていた。
ライブ一回は思いのほか体力を使う。
子供向けのゲームなのにもかかわらず、かなりハードなゲームだ。
「それと、お嬢様」
「……はあっ、はい」
「『アイドルアピール』のタイミングが、まだズレています。
サビに入ったら、少し待って使ってください。
リアルライブになると、サビで一気に衣装が削られるので」
「はあっはあっ……」
「お嬢様聞いているのですか?」
「ご、ごめんなさい……はあっはあはあ」
呼吸が乱れて、疲れがピークだ。ライブのダンスが、最近激しい。
これもアイドルランクが上がったからなのだろうか。
「今のお嬢様はAランクの『アジア系アイドル』です。
これからSランクにいくにつれて、ダンスはもっと激しくなります。
それに……いずれは『イースターライブ』も控えています。
イースターライブは、Sランクのダンスだと思っていてください」
「わかっていますけど、足が……」
足が震えているのがわかった、痙攣を起こしているのだ。
元々、運動は得意な方ではない。
だから、こういう時に疲れが一気にきていた。
「それとERだから、二番のサビでは『エッグアピール』がつかえますから」
「なにそれ?」と呼吸を整えていると、私の口が私の意に反して急に動き出した。
そう、間奏が終わったのだ。




