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~~公園『ポーチドパーク』:デュオ『メグッポ』・『シエル』~~
そこは、木々が豊かな人工的な公園。
中央には噴水があり、ベンチがあって芝が見えた。
奥にはビルが見えるが、これは全て背景だ。
私はベンチを背景に、舗装された歩道の上にいた。
黒髪のツインテールの私は、白いエプロンに、白いミニのスカート。
腰や裾にあしらわれるのは、小さなケーキの飾り。
それから真っ白なブーツと、白いコック帽。
『シエル』というタマドルになった私は、『パティシエコーデ』を着ていた。
そして、私の斜め前には少し離れて一人の女の子が立っていた。
白い長袖のセーターに、白いミニスカートはモコモコしている。
長い白の猫の手をつけ、足元も白い猫のブーツはあったかそう。
猫耳に猫のしっぽは、まさに猫の格好をした女の子だ。
髪の色は緑と相性も良さそう。
「うわっ、『ホワイトキャット』ですね。『ファストフローラル』のRコーデ?」
「うん、会長……じゃなくてシエルのは何?」
「これね、ホワイトキャットに合わせて白っぽいコーデにしたですよ。
キャラ作った時にブランド『プラチナスター』で始めると手に入るです『パティシエガールコーデ』」
「すごく詳しいね、さすがシエル」
「シエルは先輩タマドルですよ」
私は笑顔を見せていた。まもなくして曲が流れてきた。
「あっ、新しい曲」
「『ホワイトキャット』のコーデ専用の曲なんだ。芝の方を見てごらん」
「ネコちゃん」
私は思わず声を上げていた。
タマドルのライブの観客は、大体影の人間が大半だけどここは違う。
色とりどりの猫が、こっちを見ている。
「ライブの成功は、グッドの数2000」
「2000って、ほぼソロ無理ですね」
「うん、だからこのコーデを手に入れてから何回か挑戦して諦めていたんだけど二人なら……」
「それより……もしかしてミスをすると、ネコちゃん襲ってくるですか?」
「それはないよ、カクイドリじゃないから襲ってこないよ」
「そっか、よかった~」
「そろそろボクは話せなくなるから」
そう言いながら、メグッポの口が動き始めた。
タマドルのライブ、オートシングが始まった。
デュオでも、やることは同じ。
玉が二つになって、私の周りに現れる。
その玉に触れることで、ダンスのようになっていくのだ。
ただ、ダンスをするのは一人ではない。
ダンスを続け、サビになった。
玉の数が順調に増えていく。
それにしても、メグッポのダンスが予想以上に上手い。
私のダンスよりもグッドの数が多い。
そしてサビを終えると、間奏に入った。数秒間の間奏後、二番になるわけだが。
「ふうっ、ようやく終わった」ダンスが激しくて、私は結構ミスをしていた。
「やはり、二人はすごいね。グッドがもう1900超えているし」
「え、ほんとに?」
私は中間結果を見て、驚いた。
それは中間結果で、一人では今まで出せなかなった最高の数値が出ていたから。




