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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
四話:『シエル カーネーション』のタマゴアイドル:後編
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~~公園『ポーチドパーク』:デュオ『メグッポ』・『シエル』~~


そこは、木々が豊かな人工的な公園。

中央には噴水があり、ベンチがあって芝が見えた。

奥にはビルが見えるが、これは全て背景だ。

私はベンチを背景に、舗装された歩道の上にいた。


黒髪のツインテールの私は、白いエプロンに、白いミニのスカート。

腰や裾にあしらわれるのは、小さなケーキの飾り。

それから真っ白なブーツと、白いコック帽。

『シエル』というタマドルになった私は、『パティシエコーデ』を着ていた。


そして、私の斜め前には少し離れて一人の女の子が立っていた。

白い長袖のセーターに、白いミニスカートはモコモコしている。

長い白の猫の手をつけ、足元も白い猫のブーツはあったかそう。

猫耳に猫のしっぽは、まさに猫の格好をした女の子だ。

髪の色は緑と相性も良さそう。


「うわっ、『ホワイトキャット』ですね。『ファストフローラル』のR(レア)コーデ?」

「うん、会長……じゃなくてシエルのは何?」

「これね、ホワイトキャットに合わせて白っぽいコーデにしたですよ。

キャラ作った時にブランド『プラチナスター』で始めると手に入るです『パティシエガールコーデ』」

「すごく詳しいね、さすがシエル」

「シエルは先輩タマドルですよ」

私は笑顔を見せていた。まもなくして曲が流れてきた。


「あっ、新しい曲」

「『ホワイトキャット』のコーデ専用の曲なんだ。芝の方を見てごらん」

「ネコちゃん」

私は思わず声を上げていた。

タマドルのライブの観客は、大体影の人間が大半だけどここは違う。

色とりどりの猫が、こっちを見ている。


「ライブの成功は、グッドの数2000」

「2000って、ほぼソロ無理ですね」

「うん、だからこのコーデを手に入れてから何回か挑戦して諦めていたんだけど二人なら……」

「それより……もしかしてミスをすると、ネコちゃん襲ってくるですか?」

「それはないよ、カクイドリじゃないから襲ってこないよ」

「そっか、よかった~」

「そろそろボクは話せなくなるから」

そう言いながら、メグッポの口が動き始めた。

タマドルのライブ、オートシングが始まった。


デュオでも、やることは同じ。

玉が二つになって、私の周りに現れる。

その玉に触れることで、ダンスのようになっていくのだ。

ただ、ダンスをするのは一人ではない。


ダンスを続け、サビになった。

玉の数が順調に増えていく。

それにしても、メグッポのダンスが予想以上に上手い。

私のダンスよりもグッドの数が多い。

そしてサビを終えると、間奏に入った。数秒間の間奏後、二番になるわけだが。


「ふうっ、ようやく終わった」ダンスが激しくて、私は結構ミスをしていた。

「やはり、二人(デュオ)はすごいね。グッドがもう1900超えているし」

「え、ほんとに?」

私は中間結果を見て、驚いた。

それは中間結果で、一人では今まで出せなかなった最高の数値が出ていたから。



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