表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十二話:綴 緑子のタマゴアイドル:後編
148/159

148

緑子は緑魔女。

つまりタマドルにに関してかなり詳しい。

このタマゴ王国のことも十分理解していた。

それだけに、あたしは王座に座る緑魔女をにらむ。

だけど、最初に動いたのは自分ではない。


「緑子、帰ってきて」

「どこに帰るの?」霞の言葉に、冷めた顔で返す。

霞と緑子の関係がわかる今なら、彼女の豹変ぶりは想像できた。

それでも、緑子……緑魔女はいつも通り不敵な笑みを浮かべる。


「ここに来た以上は、わかっているのでしょ。カスミン」

「うん、わかっているわ」

「そう、ならそこの四人を」

「緑魔女の前でイースターライブをする」

カスミンは言い放っていた。


「あら、残念だわ」

「そうね、緑魔女の前でやるライブ、奇跡のライブ。

あなたの野望もこれまでよ」

カスミンはまっすぐ緑魔女を見ていた。


「そう、分かり合えなくて残念だわ」

「そうね、あなたも変わってしまったようね」

「緑魔女、あなたにはここで消えてもらいます」

あたしはカスミンと一緒に見上げた。

この時を自分はずっと待っていたのだ。


「そうね、ライブで失敗した瞬間あなたは消えるわ。

そうすれば私が名実ともに女王になる。わかっているでしょ、亡国の女王」

「負けるつもりはない」

「こわいわね、あなた」

「自分も、お前を許すつもりはない」

「いいわよ、あなたたちの最後の足掻きにつき合ってあげる。

そして、ライブが終わる前にあなたたちは消え去るのよ」

最後まで不敵な笑みを浮かべた緑魔女だった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ