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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十二話:綴 緑子のタマゴアイドル:後編
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『7月3日』

この日まで、自分たちは宇野中家にいた。

ライブのために練習をするためだ。

学校も、試験が終わると時間がかなりとれた。


そして、土曜日の深夜零時を迎えたのである。

ライブを終えて、自分たち五人は蔵にいた。


「いよいよですね」

「うん、今日……緑子が動く」

あたしの言葉に、お嬢様がうなずく。


「夜中から動くのかな、ボク眠い」眠そうな恵が目をこする。

「シエルは大丈夫です、夜中も動けるですよ」

「時間はわかっています、ベーツァの門が開くのは昼の十二時。

それまでに一通り用意しておいてください。

買い物に関しては、私に言っていただければ」

「ないわよ」

撫子の言葉に、霞が冷たく言い返す。

二人の関係は、まだあまり変わらない。


「はい、そうですね」

「でも、少しだけましになったわね。グッドも一万超えたし」

「ありがとうございます」

霞に満面の笑みを浮かべた撫子。だけど霞は常に撫子に厳しい。


「でも、ステップもちゃんとできないでしょ。

残り数時間、練習して精度を上げないといけないわ」

「いえ、もうやりません。後はライブに向けて休憩です。

これ以上疲れてしまっては……」

「だね」撫子の言葉に、恵が賛同した。


「仕方ないです、時間まで残りは十二時間切ったと考えていいですね」

「じゃあ、そろそろ寝ない?」

「いえ、ここでは休みません。タマゴ王国で……」

そういいながら、あたしはタマドルカードを取り出していた。


「タマゴ王国に行くわけ?」

「ええ、ライブの場所はタマゴ王国ダンスホールですから」

あたしの言葉に、ほかの四人もタマドルカードを取り出していた。



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