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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十一話:綴 緑子のタマゴアイドル:前編
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タマゴ王国に帰るのは、ライブのほかに自分のコンパクトからベーツァの門を開けた。

そこから自分は行き来ができた。

このコンパクトが、緑魔女に奪われなくて心底よかったと思う。


自分がリアルで戻ったのが、蔵だ。

そこにいたのは、意外な人物だ。


「霞?ここにいたの?」

「ハコベ、あなたもいたのね」

霞はいつも通り、ジャージと制服を重ねたような姿だ。

肌の露出はしたくないみたいだ。

自分は本を胸に抱いたまま、じっと彼女を見ていた。


「何をしているの?」

「あなたの試験は終わったのかしら?」

「ええ、終わっているわ。それより、それは何?」

「チェンジワールド」

自分の単語を聞いて、眉をひそめた。


「そう、チェンジワールドね」

「自分はあきらめていない、五人でイースターライブをすることに」

「たった三日で何ができるの?

Bランクの恵に、ERもないシエル、何より一番足を引っ張っている撫子。

これでは何をしても……」

「恵はAになった、シエルはERのコアクマコーデを手にした」

自分が二人の変化を言っていた。


「だけど、撫子はいつまでもグッドを稼げないようね」

「そんなことはない」

自分は霞の言葉を否定した。


「否定する自信はどこにあるの?」

「お嬢様はずっと努力しています。試験の合間にかかわらず、お嬢様は……」

「ハコベ?」

そんな時、蔵が開いて入ってきたのが撫子お嬢様だ。

隣には恵とシエル会長もいた。


「あら、お荷物の撫子じゃない」

「お久しぶりです、霞さん」

挑発的な霞に対して、お嬢様は余裕を見せた。


「霞っ、なんでそんなひどいことを言うの?」

「あなたたちがお荷物だからよ。技術もコーデも、ランクも低いあなたたちはお荷物なのは」

「それはちゃんと克服したわ」

「そう……ならあたしの前でライブして頂戴。それで判断するわ」

そういいながら、霞は撫子に対して仁王立ちだ。

撫子お嬢様も引くつもりはない。静かに穏やかな顔を見せながらも、頷いていた。



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