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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
一話:『詰草 恵』のタマゴアイドル:前編
14/159

014

少女は、婦警の格好のままダンスを見せていた。

それは、まさに完成された舞だ。

ダンスのタイミングが完璧で、玉を的確に弾いていく。

弾かれた玉が、次々とカクイドリを沈めていく。


圧倒的なダンスをみせ、彼女はミス一度もすることなく踊りきった。

踊りきると同時に、カクイドリの群れは全ていなくなっていた。


「さあ、あたしたちの世界へ~♪」

少女の歌が終わる頃、カクイドリはみな倒れていた。


「すごい……ライブ。圧倒的なダンス」

ボクはボロボロのナース服で、そのライブを見入っていた。

歌いきった少女は、その場に立ち尽くして観客席を見ていた。


「あれは……」

「タマドルのカスミンじゃ。

上の方に、ライブ参加者の名前が出ているだろう」

ボクの胸にいるカードのイースターが、続けた。

「カスミン?」

ボクが声を出すと、カスミンという少女はこっちを見た。

顔があったので、ボクはすかさず手を差し出した。


「ボクはメグッポ、助けてくれてありがとう」

「あなたは何のために変身するの?」

「え?」

「変身する理由なきものに、変身する資格はないわ。

少なくともあなたはあたしと違う……詰草 恵」

「なんで、ボクのことが……」

しかし、カスミンは舞台袖の方に歩いていくのだった。


最後の声に、ボクは首をひねっていた。

「どうした?ライブが終わると、一旦リアルに強制排出されるぞ」

「あの声……どこかで」

ボクはなんとなく聞き覚えのある声を、気にしていた。



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