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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十一話:綴 緑子のタマゴアイドル:前編
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~~ロコモコホテル~~


それはタマゴ王国でも有数の、巨大なホテルだ。

ホテルの前には噴水があって、カラフルな光線が空を照らす。

ホテルの前が、自分たちのライブエリアだ。


今、そこには三人がいた。

ピンク色のドレスを身にまとったお嬢様、ナデシコだ。

ドレスと同じピンク色のミドルポニーの髪の可愛らしい少女。


そして、隣には水色のドレスを着た黄緑のロングヘアーの少女。

傘をイメージしたドレスに、水色半透明のスカートは色っぽい。

彼女は、恵のタマドルメグッポだ。


「メグッポのは、新しいコーデ?」

「うん、期間限定のコーデ。『アンブレラドレス』コーデだよ」

「そっか、六月だもんね」

「ボクが持っている唯一のERなんだ」

ナデシコは羨ましそうにメグッポを見ていた。


「そういえばシエルは?」

「シエルは……あっ」

そういいながら、二人に遅れて現れたのがシエル。


シエルは、いつも通りに橙色のドレスに赤いリボンだ。

彼女がよく見せる『マジックガール』コーデ。


「マジックガールだね」

「おおっ、メグッポ変わってる」

「へへっ、昨日図書館に行く前にとったんだ」

シエルが出てきて、メグッポのコーデに感動していた。


「ERだもんね、アンブレラドレス」

「うん、思ったより早く出てよかった」

メグッポの明るい表情と対照的に、シエルが少し暗い顔を見せた。


「でも、ハコベは参加しないのですか?」

「はい、ライブは三人までですし。

それに、自分のランクは『太陽系アイドル』です。

ランクが高い人がいると、ランクボーナスポイントが下がりますから」

「そうか……ハコベはすごいんだね」

メグッポが自分のことを、やはりうらやましく見ていた。


「いえ、皆さんのほうが羨ましいです。自分にはずっと……

無事、メグッポがAランクに昇格できるといいですね。

『アジア系アイドル』になれるように応援しているね」

「うん、ありがと」

メグッポが真ん中だ、両脇をナデシコとシエルが補う。

ナデシコにとって、Bランクのメグッポとライブすることはいい刺激になる。

今のお嬢様には、ライブをこなす練習が大事だから。


「では、見ていますよ」

そういいながら曲が流れて、三人の口が自動的に動き始めた。


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