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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十一話:綴 緑子のタマゴアイドル:前編
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和室に四人が集まっていた。

夜になって、恵とシエル会長も大きなテーブルを囲む。

自分以外は全員制服だ。

お嬢様が制服姿で、自宅にいるのも珍しい。


その中心にいるのが恵。

自分は三人が教えているのを眺めていた。

恵はどうやら三人の中で一番頭がいいみたいだ。


「これはどうやるんですか?」

ブロンズ髪のシエル会長が、恵に質問する。

教科書を見ながら、恵が的確に答えていた。


「さすが、恵ですね」

「うん、ここの公式大事だよ。シエル」

「なるほど~、ほんとに?」

シエルは、恵の言葉にしっかりと耳を傾けていた。


「あと二日、試験ありますからね」

「ですね、がんばりますですよ」

オランダ人のシエル会長が気合を入れて、左手を突き上げた。


「それにしても、ハコベは試験ないですか?」

「自分はありません。試験というものをしたことがないので」

「それは羨ましいですね」

シエルは羨ましそうに、自分に視線を送る。


「自分はそんなことはないです、周りに誰もいなかったので」

「ハコベって、そういえば生態が謎ですね」

「確かに、ボクもそう思う。タマゴ王国自体不思議な存在だし」

「自分は、もともとイースターと同じです。始めはみんな一つの白い卵からです」

「タマゴ?」

「はい、タマゴが色がついてそれぞれイースターになります。

だけどイースターの中で、特別の輝きを放つのがタマドルになります。

イースター自体がタマゴ王国の住人です。

イースターになるには、変身したい心があればイースターになります」

「そうでなければ?」

「カクイドリになります」

自分ははっきりと言い放った。それが真実だから。



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