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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十一話:綴 緑子のタマゴアイドル:前編
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133

『6月27日』

翌日、自分は車に乗っていた。

黒塗の大きな車、自分はそこにいた。

月曜日の平日、お嬢様は制服を着ていた。

お嬢様には学校かがある、しかも今日は試験の日。


「昨日はすいません」

「いえ、学生ですから試験はあるのは仕方ないです」

少し眠たそうに、お嬢様が自分の顔を見ていた。


「今日もお願いしますね」

「はい、自分はいくらでも手伝いますよ。ですが体を……」

「私は頑丈だから大丈夫ですよ、こう見えても体強いです」

穏やかに微笑んでいたお嬢様。


「少しずつライブのために、練習もしていけばいいと思います」

「大丈夫です、もっと難しい練習をしましょう。鍛錬は得意ですよ。

それにあと一週間ありませんし。

次の日曜までに、カスミンに認められるライブ技術を見せないといけませんから。

それだけじゃない、メグッポやシエルとも」

「そうですね、ちょうど恵とシエル会長です」

タイミングよく、恵とシエル会長が二人通学路を歩いていた。

なにか会話をしているのだろうか。

車のスピードを落とすよう、お嬢様が言う。

そのまま窓を開けて、通学路を歩く二人のそばにつけた。


「恵、シエル会長」

「あっ、撫子」

「おはようです、撫子」

恵とシエル会長が反応した。


「今日、試験が終わったら、お二人を拉致させてもらいますね」

「えっ」驚いた顔を恵は見せていた。



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