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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十話:『ハコベ』のタマゴアイドル:後編
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ナデシコの衣装は、『アイドルアピール』で回復できた。

回復したけど、焼け石に水だ。

すぐにカクイドリに襲われて、衣装が裂かれていた。

三回使えるアイドルアピールも使いこなして、サビ前になっていた。


余裕のある自分は、ナデシコを見る余裕さえあった。

それでも、自分が手出しをする方法はない。


(くそっ、このままでは)

自分の頭に、緑魔女との戦いの記憶が蘇った。

自分は緑魔女とライブをした。それは四人の人間を呼んでのライブだ。

その少女の素性は知らない。

だがゲームでつながっているから、この地球の人間であるのは間違いない。

変身をしたい小さな女の子、タマドルの少女を四人集めてライブした。

その子達は、何も知らないままライブをしたのかもしれない。


結果は、自分以外は全滅した。

三体のイースターを失い、自分の持っているイースターしか残らなかった。


(あの時と同じなら、このままだとナデシコも……)

自分はまた、一人で生き残ってしまうのか。

あの時みたいに、自分を置いていなくなってしまうのか。

それを指をくわえてただ見ているだけなのか。


自分の前で、カクイドリに襲われるナデシコがいた。

そして、ナデシコの衣装が破られていく。

すべての衣装を失ったら、ナデシコはいなくなってしまう。

緑魔女の狙いは、ナデシコなのは明らかだ。

曲がサビに入っていく。サビに入れば、ナデシコはもたないだろう。


だけど、次の瞬間目を疑っていた。


(光った)そう、お嬢様が突然光ったのだ。

よく見ると、光の柱はもうひとつあった。


(カスミンも?)

そして、次の瞬間目を疑った。カスミンがセンターになっていたのだ。

ナデシコとカスミンの位置が、強制的に入れ替わっていたのだ。

入れ替わったカスミンは、不敵な笑みを浮かべていた。



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