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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十話:『ハコベ』のタマゴアイドル:後編
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122

『6月26日』

この日は、日曜日だ。

カスミンこそ、『奥津 霞』と手を結んだ自分は黒い車に乗っていた。

今日は危険な日曜(ベーツァサンデー)、この日に緑魔女が動く。

そのため、朝から車に乗ってい動いていた。


「そういえば、メグッポとシエルは?」

「はい、彼女たちは試験前ということでお休みです」

「試験?」聞き覚えのない言葉が出てきた。


「試験というのは、期末試験です。明日から期末試験ですから。

そのために、勉強をしているのです。

シエル会長……いえシエルは、試験結果が悪いと大変みたいですよ」

「そうですか」

日曜といえど、リアルもあるだけに仕方ないことだ。


「でも、お嬢様は試験ではないのですか?」

「はい、試験ですよ」

「ならば自分ひとりでも……」

「それ以上に、緑魔女の動向が気になります」

お嬢様が、はっきりと言い放つ。

巻き込んでしまったことを少し後悔した自分だった。


「そうですか、わかりました」

そんなわけで、車を走らせていた。

あくまで、緑魔女がどこに出てくるかわからない。

だけど、彼女はどこかに出てくるのだ。それが『危険な日曜日(ベーツァサンデー)』。


「それともうひとつ気になったのですが」

「なにがですか?」

「日曜に出て、彼女は何をしようというのでしょうか?」

「緑魔女の行動はわかりません。

ただ、タマゴ王国をわずか半年で乗っ取った彼女のことです。

普通の事情ではないと思います、それにカクイドリを操れるのも気になりますね」

「というのも?」

「カクイドリはもともと、組織化されたものではありません。

それを彼女が、どういうわけか意図的に操っているのが気になりますね」

「なるほど」

お嬢様にも、心当たりがあったからだ。それは、先週の件だ。

駅前のカクイドリは、確実にお嬢様を狙っていたのだ。


「それを確かめないと、緑魔女が……あれ」

「どうしました?」

そんな時、自分たちの車をお嬢様が前の運転手に止めさせた。

歩道には一人の少女が、そこにはいた。


「霞……ですね」

「はい」

自分とお嬢様が止まった車のそばには、霞が立っていた。

そして、彼女が車に乗り込んできた。


「あたしも参加するわ」

霞はそういいながら、いつもどおりのジャージ姿に着替えていた。



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