表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
十話:『ハコベ』のタマゴアイドル:後編
120/159

120

みんなが帰った蔵で、自分はいつもどおりのメイド服でゲーム筺体をじっと見ていた。

このゲーム筺体は、自分がタマゴ王国に行くことができる媒体でもある。

ただ、行くことができるのは一時的だ。

そんな蔵に、メグッポとシエルを一度返すことにした。


残っているのが、お嬢様。

お嬢様は、タマドルからいつものピンクの浴衣に着替えていた。


「ハコベ、少し気になることがあります」

「どうしました?」

「タマドルのみんなを見て思ったのですが、タマドルはどうして私たちなのでしょう」

「私たち?」

「臨海学校であった五人です」

「その話は一度聞きました。恵にシエル会長、お嬢様に奥津 霞。そして最後に緑子」

「この五人が同じ班だということですか?」

自分の言葉に、お嬢様が頭を下げた。


「ですね、これは偶然ではないと思います」

「緑子という少女がよくわからないが、自分がライブして三体のイースターが閉じ込められた」

「三体」

「タマゴ王国では、自分はライブをしていた。

緑魔女のライブで、自分を守るために三体のイースターが犠牲になった。

唯一残ったイースターが、撫子お嬢様のもとにいるのです」

「でも、残りの三体は?」

「おそらくは、緑魔女に捕らえられているから彼女が開放したのか。

そこまでは正直わからないですね。タマゴ王国に行くには、イースターライブを成功させないといけないですし」

「あくまでライブですか」

「ええ、それにあの二人を見て思ったのですが」

「なんですか?」

「グッドの数が足りないです」

自分は正直に話した。


「グッドの数?そういえばいっていましたね」

「カクイドリの数は、かなりの数が予想されます。

自分が出したあの数字だって、あっているとは限らない。

もっと必要になるかもしれません、だからこそライブの成功度を上げなければいけません」

「はい、それは私も同じです」

撫子お嬢様も、暗い表情を見せた。


「私もまだ弱いですから、もっと練習しますね」

そう言いながら、お嬢様がゲーム筺体に向かっていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ