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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
九話:『ハコベ』のタマゴアイドル:前編
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『6月12日』

この日、自分は街の中を一人で歩いていた。

それは、夕暮れの街。

いつものメイド姿で、自分は動いていた。


今の本業は、撫子お嬢様抱えの給仕。つまりメイドだ。

服装どおりの本業に、なっているから違和感もない。

そんな自分が歩くのが、町並みだ。

商店街を歩く、自分に向けられる視線はどこか羨望が見えた。


自分が行動するときは、いつも一人だ。

だけどそこに最近、お嬢様が来ていた。


「今日も平和ですね」

「はい、カクイドリの姿はありません」

四日市の商店街を二人で歩く。

二人で周囲を見回しながら、歩くだけだ。

それでも、緑魔女は神出鬼没。どこで現れるかわからない。

唯一の手がかりは、ひとつだけ。


「それで、前にハコベが言っていた緑魔女だけど……」

「日曜にしか出られないのです」

「日曜日?」

「七日に一度、ベーツァの門がわずかだけど開く。

そして、緑魔女は何かをするためにこの地球に来ている」

「何かって?」

「それはわかりませんが……彼女はカクイドリを操ります」

自分は緑魔女と何度か接触している。

彼女をなんとかしないと、自分はタマゴ王国に帰れない。

緑魔女がこちらに来ているのは、意味都合がいい。

それでも、ただこちらの都合できているわけではない。


「はい。カクイドリとは二度、対峙しましたが危険ですか?」

「人を消し去ります」

「それは危険ですね、でもどうなるのですか?」

「ベーツァの門が閉じられる以上、こちらから介入の術はありません」

「そう、介入は絶対にできない」

そして、自分の前には二度目の緑魔女が現れたのだ。

次の瞬間、撫子お嬢様が驚いた表情を見せた。



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