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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
九話:『ハコベ』のタマゴアイドル:前編
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自分が、食事をしているお嬢様を見ていた。

そんな自分が、お嬢様の食事の時にはやることはない。

正確に言えば、お嬢様の話し相手になることだ。

でも、それは自分にしかできないことでもあった。


「ハコベが来てくれて、正直嬉しいです」

お嬢様が食事をしながら、不意に笑顔を見せた。

それは、お嬢様の部屋と違って大きなテーブルがある和室。


「お嬢様は自分のようなものを寛大に受け入れてくれて、こちらこそ感謝です」

「でも、ハコベはよいのですか?」

「何がですか?」

「緑魔女……」

お嬢様に隠すことはしない。

緑魔女によって自分は、追放されたことを。


「はい、彼女がこの地球に来ているのでなんとかしないといけません」

「日曜日、だからですか?」

「はい、日曜日に彼女は行動しますから。

危険な日曜(ベーツァサンデー)に彼女は動く」

「なぜ、日曜なのですか?」

「日曜になると、『ベーツァの門』がわずかに開くのですよ」

「『ベーツァの門』?」

「すいません、そろそろ時間なので自分はこれで……」

正座から自分は立ち上がった時、お嬢様が手を伸ばした。


「ハコベ、私も行ってもよろしいですか?」

「お嬢様?」

「車もだしましょう」

「ですが……」

「緑魔女を何とかすることが、帰れる方法なのでしょう」

撫子お嬢様は、やはり微笑んでいた。



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